シリーズ17作目となる『映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』(4月18日公開)のアフレコ収録が、20日に都内スタジオで行われた。この日の収録に招かれたのは、本人役で登場する演歌歌手のジェロと、過激エコ組織「スケッベ」の幹部・ブンベツを演じる山本高広の2人。

山本高広(左)とジェロ(右)

レパートリーの1つであるケイン・コスギに扮して登場した山本は、自身が演じるブンベツについて、ケインのものまねで「いつもは誰かを真似することでネタが完成するけど、ブンベツはまったくオリジナルのキャラだから、どんな声か予想できなかったんだよ」と語った。ちなみにブンベツの役作りに関しては、ボビー・オロゴンを参考にしたとか。「ブンベツは馬面で大きな体だから、最初はボビー・オロゴンのイメージで演じたよ。でもやっていくうちに『北斗の拳』のハート様みたいな声になったね(笑)」。

「ボクはワサビが苦手なんだ~!」

「ヒヒ~ン! ブルブルブルッ!!」

一方のジェロは、「♪大切な地球~。……こんなの歌いたくない!」「あ~っ! ボクはワサビが苦手なんだ~」など、歌入りのセリフも難なくこなし、あらためて大物ぶりを見せつけた。「ジェロちゃんは歌がかっこよくて、さすがって感じ。それとワサビを出された時の『あ~っ!』の悲鳴が想像以上に情けなくて、とってもよかった~」としんちゃんにも誉められたが、じつはかなり緊張したそう。

ジェロが演じる本人のキャラクター。さすがにそっくり

こちらがブンベツ。本当に「ハート様の声みたい」なのか

「言葉を入れるタイミングがすごく難しくかったけど、何回も練習したし、家でシャワーを浴びながら、『こんなの歌いたくない!』のセリフを大声で練習してました。ひょっとしたら近所迷惑だったかも……」とジェロ。この発言を受けて、「近所の人から『どの歌を歌いたくないんだろう』って、勘違いされないといいですよね」としんちゃんに言われると報道陣は爆笑。本人も苦笑いだった。

報道陣からアフレコの出来を聞かれた山本は、ここでもケイン・コスギのものまねで「Perfect!(笑)」。その直後、彼の英語の発音について聞かれたジェロは、「いいと思いますよ」と評価したが、続いて山本が「ジェロとはいいライバルですから」と発言すると、「ライバルじゃなくて、(ネイティブな発音で)"rival"ですよ」とジェロにダメ出しされる場面も。ケインに扮した山本も、この時ばかりは「アイムソーリー……」と平謝りだった。

ラストは3人でファイティング・ポーズ

『映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』は、4月18日より全国東宝系にてロードショー。なお、本作の主題歌にはジェロの「やんちゃ道」が選ばれており、3rdシングルとして4月15日にリリースされる。

しんのすけの住む町・カスカベではエコロジー活動が盛んに。ある日、しんのすけがゴミ拾いで謎のドリンクを拾い、それを飲んだひろしはニワトリに、みさえはヒョウに変身してしまう……

(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2009