オバマ大統領(松下アキラ)とミシェル夫人(石坂タケシ)。仲むつまじく見えるが、家ではオバマ大統領は尻に敷かれているのだという

政治家のモノマネで社会風刺ネタを披露するコント集団のザ・ニュースペーパーが21日都内で、ファーストDVD『ワールド・ワイド・ワイド・ニュース』の発売記念イベントを行った。イベントには、第44代アメリカ合衆国大統領に就任したばかりの"オバマ氏"に松下アキラが扮して登場。海外メディアも詰めかける中、イベントは大統領の緊急就任演説と化した。

イベントに最初に現れたのは、なぜか福田康夫前総理大臣(渡辺又兵衛)と、麻生太郎総理大臣(福本ヒデ)の首相コンビ。「"あなたとは違うんです"というような名言を一言残せるかどうか」と福田前首相がオバマ氏を評すると、麻生首相は「オバマさんを見てるとうらやましいよ。彼が出てくると黄色い声援が飛んでくる。私が出てくるとヤジが飛んでくる。ブッシュが出てくると靴が飛んでくる」と自虐的なギャグでオバマ氏を持ち上げた。

すっかり話題に上ることがなくなった福田康夫前首相(渡辺又兵衛)。今日は司会進行役として登場

あの手この手で場を盛り上げる麻生首相。だが少々長くなりすぎて福田前首相に「そろそろいいんじゃないですか」と諫められる一幕も」

場を温めた首相コンビの呼びかけで、オバマ大統領がアメリカ国歌をバックに、ミシェル夫人役の石坂タケシと連れ立って登場。「Hello Japan. My name is Barack Obama. I'm president of United States of America.」と英語であいさつしたあと、英語での演説をしばらく試みるも、限界が来たのか「もう日本語でもいいですか」と取材陣にぶちまけてしまう。こちらのオバマ大統領にとって、大統領になって最初の課題は「英語を覚えること」になりそうだ。

その後の質疑応答では、海外メディアがいるということもあり、通訳が立ち会うことに。しかし、オバマ氏は取材陣の日本語の質問に平然と日本語で答えるので、通訳はその回答を英語に訳すというおかしな事態となってしまった。

愛妻の肩を抱く大統領

中国から胡錦涛国家主席(竹内康明)も駆けつけ、「オバマー、オメデトーゴザイマース」と中国なまり(?)の日本語でオバマ大統領にエールを送った

大統領就任にあたり、暗殺など身の危険を感じないかと取材陣から真面目な質問が出ると、オバマ大統領は「恐怖より希望を持つ方が大事。ほとんどの人が私の話で笑わないけども、心の中では笑ってるんだろうと希望を持ってます」とやるせない希望を告白。別の意味で身の危険を感じているのかもしれない。また、同じくオバマ氏のモノマネでブレイクした「ノッチ」の話題が出ると、大統領の顔は引き締まり「これからやらないといけないのは、経済危機(の克服)、テロとの戦い、そしてノッチとの戦い」とライバル心をあらわにした。

がっちり握手を交わし合う中国とアメリカの首脳。日本勢の二人はなぜかのけ者に…

ザ・ニュースペーパーのファーストDVD『ワールド・ワイド・ワイド・ニュース』は、現在発売中。