主演ドラマの脚本を自分で執筆

福永マリカ
1992年1月4日生まれ(16歳)。神奈川県出身。O型。身長160cm。「お台場冒険王2003」(2003年)のイメージキャラクター「Snappeas」のメンバーとして活動。以降、TVドラマ、映画などで女優として活躍する傍ら、2007年に「ベジフルビューティーセルフアドバイザー」の資格を最年少で取得。『東京少女 岡本杏理』(BS-i 2008年)の一篇「家出のススメ。」では、日本最年少の16歳にして脚本家デビューを果たした。最新出演作は映画『花のあすか組! NEO』(2009年秋公開予定)。ショートドラマ『ザ・休み時間』(ディズニーチャンネル)に出演中

フレッシュな次世代美少女たちが、連続で主演を務めるドラマシリーズ『東京少女』。山下リオ、水沢エレナ、桜庭ななみ、大政絢、岡本杏理、瓜生美咲、草刈麻有、岡本あずさという8人の東京少女に続き、12月のヒロインとして今年を締めくくるのが、女優・福永マリカ。日本のドラマ史上最年少16歳の脚本家としても注目を集める福永は、『東京少女 福永マリカ』で自身が主演するすべてのエピソードの脚本も執筆する。全話の主演・脚本担当という前代未聞の『東京少女』に挑む福永に意気込みを語ってもらった。

――福永さんは『東京少女 福永マリカ』で主演するだけではなく脚本も書くわけですが、決まったときはどんな気分でしたか?

福永マリカ(以下、福永)「本当に、どうしようかと思って(笑)。そんなのできるわけないと思っていたので、すごく戸惑いがありました。でも、『逆に考えたら、自分のやりたい役を書くことができて、自分で演じる役の気持ちの流れとかを理解したうえで演じられる』とプロデューサーの丹羽さんから言われ、確かにそうだと思ったんです。『脚本と主演をやっている子はいないんじゃないか?』とも言われ、せっかく頂いたお話なので、『挑戦してみようかな』と決心しました」

――『東京少女 岡本杏理』の時のような単発ではなく、全4話の脚本担当で、4話とも自分の名前がついた主人公の物語を書かれるわけですよね。制作発表のときは「プレッシャーを感じている」とコメントされていましたが、自分の中で"こういうふうに書こう"とか心がけたところはありますか?

福永「そうですね。まず、素の自分と真逆な役を書こうと思いました。あとは、普段の生活や性格と似た役を書きました。自分に似た役を自分でどう演じるかっていうのを試してみたかったんです。あとは、家族の話を書きました。この『東京少女』は4話を通した裏テーマで"絆"っていうのがあるんです。絆って言うと友達が一番に浮かんでくると思うんですけど、家族の絆を感じることってテレビではあまりないかと思ったので、絆というテーマで家族を描いてみました」

――脚本はどういうスタイルで書かれているのですか?

福永「1稿を書き終えたら、丹羽さんに意見を頂いて、リライトしてっていうのを何度も繰り返してます」

――福永さんは、もともと物語を書いたりする習慣はあったんですか?

福永「文章を書くのはすごく好きなんですけど、物語を書いたことは全くないです。文章といっても回文や言葉遊びで、日常生活のことを面白くひねって伝えようという感じでした」

――演技と比べて脚本を執筆するのはどうでしたか?

福永「演技する時は与えられた役について、その人の生活や心情を考えて演技していました。でも脚本だと、登場人物全員の生活や、性格があり、またその人たちが絡み合ってセリフも出てくるんですよね。だから、自分の中で何人分も考えないといけないのが大変でした。それは、視野を広くしないと出来ないことなので、『本当に大変なんだな』って感じましたね」

――脚本を書いている最中は、どんな気持ちなのでしょうか?

福永「いろんな瞬間がありましたね。『このシーン、この会話がうまくいった』とか。『ここ、伝わってくる』って読みながら思ったときは、満足できます。でも、書いていて『これで伝わるのか? これで本当に面白いのか?』って思ってる時は苦しいです。『どうしたらいちばん良い形で伝わるの?』って煮詰まったときは嫌になりますね(笑)」

――今回、『東京少女 福永マリカ』をどのように楽しんでほしいですか?

福永「16歳の私の目線で、学校に行ったり、普段の生活している中で感じたことを書いて、16歳の気持ちで演じました。だから、大人の方には新鮮に感じていただきたいですし、同じ歳くらいの人には共感していただけたら嬉しいです。今回、色々なタイプの脚本を書いているので、毎週全く違った気持ちで楽しんで、全く違った私を見て欲しいです」…続きはこちら。

東京少女 福永マリカ

第1話 井の中のマリカ

第2話 サンタの贈り物

第3話 会いたい

第4話 大晦日の告白