(3)のどや鼻にも効果を発揮する多機能マスク

メントールを配合したぬれフィルター付き立体マスク「のどぬ~る ぬれマスク 鼻にスーっと」(希望小売価格3組525円)は9月に小林製薬から発売されている商品。鼻をスーっとさせるメントール配合の効果は約4時間、呼吸をするたびに「ぬれフィルター」の水分が蒸気となってのどをうるおす効果は約8時間持続するという。同時に、マスク生地には高密度のウィルスカット不織布が使用されているので、空気中のウイルス飛沫も99%カットするとしており、風邪予防にもかなり効果を発揮するのではないだろうか。

「のどぬ~る ぬれマスク 鼻にスーっと」(3組525円)

(4)寝ている間も乾燥から守ってくれる就寝用マスク

住友スリーエムでは、天然素材のコットンやシルクの持つ保湿性により、のどや鼻を乾燥から守り、かつ「呼吸がラク」「耳が痛くなりにくい」「口元空間を確保する」といった就寝時にも快適な装着性を実現した就寝用マスク「<ネクスケア>マスク"夜に快適仕様"NMY2」(オープン価格)も販売。就寝時は呼吸が浅くなるためマスクには通気性の優れた素材を使用するなど、昼と夜とでの生理的な違いを考慮しつつ、呼吸、感触、フィット性の3点から必要構造を設計している。

「<ネクスケア>マスク"夜に快適仕様"NMY2」(オープン価格)

(5)ぴったり!が見つかる立体型マスク

ユニ・チャームの「超立体マスク」(オープン価格)には、「園児~低学年」、「高学年」、「やや小さめ」、「ふつう」、「やや大きめ」という5種類ものサイズがある。かぜシリーズには子供用だけでも「園児~低学年」と「高学年」、女性用の中にも「やや小さめ」と「ふつう」という選択肢に分かれている。そのほか、花粉用では遮断力で選べる2タイプも用意され、かぜ用の中でも用途に合わせた「ウイルスガード」などの3タイプに分かれている。豊富なラインナップで消費者のニーズに応えており、「しっかり顔にフィットして"スキマ"を作らないことが特長」(同社)とのことだ。

「超立体マスク」のかぜ用「園児~低学年」サイズ(左)と花粉用スーパー「やや大きめ」サイズ(右)(いずれもオープン価格)

(6)メイクが落ちにくい!? 女性にうれしい新加工マスク

風邪予防に最適なマスクだが、女性がマスクを着用すると「化粧が落ちる」、「化粧がマスクに付着して汚い」、「化粧くずれが気になってマスクを着用したくない」など女性特有の悩みがある。そうした悩みに着目し、興和新薬は化粧がつきにくいプロテクト加工を施した「メイクがおちにくいマスク」(希望小売価格3枚入473円)を9月に登場させた。撥油・撥水性の高いフッ素コーティング処理を顔側の不織布に施すことで、化粧がくずれにくく、汚れにくいマスクへと進化。マウスバーを組み込むことで口元空間も確保し、口紅うつりもカットしている。さらに「色はベビーピンクとし、女性の肌が綺麗に映えるように配慮している」(同社)という。

「メイクがおちにくいマスク」(3枚入473円)

(7)症状と一緒に気持ちも落ち着かせる癒し系マスク

香りのする使い捨てマスク「アロマスク」(希望小売価格2枚入472円)を企画し販売しているのは快適なアロマ名空間を提案しているアロマスペース。マイクロカプセル製法により植物天然系アロマオイルを含有しており、使用前に軽くマスクをもむと優しいアロマが漂う。香りは「グレープフルーツ」、「ジャスミン」、「ゆず」、「ひのき」など6種類。花粉などの防御はもちろん、オレンジはストレスを感じた時、ユーカリは精神を集中させたい時など精神面への効果も期待できるという。同社によると「『マスク特有の変なにおいが無く心地よい』などの感想もあり、女性のリピーターが多い」ようだ。オンラインショップ「SP-SHOP 」でも販売している。

「アロマスク」の「ユーカリ」(左)と「ゆず」(右)(2枚入472円)

このように多機能で優秀な家庭用マスクだが、正しい使い方をしないと意味がない。ウイルスなどの感染を予防に関して、厚生労働省は「不織布製マスクは原則使い捨てであり、使用中はあまり触らないようにし、外す時もなるべく表面に触らない方が良い」と注意を呼びかけている。マスクを外した後は手を洗うことも大切で、マスクを洗濯したり消毒したりすることは勧められないようだ。もちろん他人との共用もしてはいけない。使用済のマスクは、ビニール袋に入れて口を閉じて廃棄するか、蓋のついたゴミ箱に入れて廃棄するなどの方法を促している。正しい使い方をマスターして、マスクを上手に使いこなしたいものだ。