「それではお迎えしましょう。皆さん大きな拍手でお迎えしてください。Mr. Robert Downey Jr.!!」。MCの紹介とともに会場に現れたのは、ロバート・ダウニーJr.……

「テンキューテンキューテンキュー」

……のそっくりさん「ロバート・ダウルーJr.(以下ダウルーさん)」。いやいや、どう見てもルー大柴さんですよね?

会場全体がすさまじい脱力感に襲われる中、「アイム、ロバート、ダウルー、ジュニア!」と、日本人にもなじみ深い"日本語英語"で自己紹介するダウルーさん。「ジャパン初めてなんで、皆さんとトゥギャザーしたい!」と、今回が初来日であることをアピールしたものの、通訳もつけずに報道陣と日常会話できるあたりはさすがの語学力!

「この映画ではベン・スティラーさんやジャック・ブラックさん、トム・クルーズさんなど大物俳優と共演したけど、次にトゥギャザーしたいスターは?」との質問に、ダウルーさんはアル・パチーノと回答。「ウェン・アイ・ワズ・チャイルド(=私が子供だった時)の時、よく『パチーノ! パチーノ!』って言われたのよ。『ゴッドファーザー』ってムービーがあるでしょ? ジャパンで公開された時、ハイスクールくらいだったんだけど、見てたらサドゥンリー、パチーノが出てきて。あれ? 何でオレが出てんだ? って(笑)。それくらい似てたのよ。家帰る時なんか顔隠して帰ったくらいですから。パニックになるんじゃないかと思って」と熱弁するダウルーさんでしたが、この時点で早くも「今回が初来日」という初期設定は破綻してしまっています。

本物そっくりに作り込まれた劇中写真がスクリーンに映し出され、「タイヘンだったのよ~ロケが。モスキート(=蚊)がいっぱいいてさぁ~」とルーさんは振り返った

次なる野望について聞かれると、「いまアメリカムービーズはリトルビット、ダウンしてるじゃない? われわれヤング・ジェネレーションが、ハリウッドをまた生き返らせなければいけない! そのくらいの気持ちを持ってますんで。来年は本当に、身をパウダーにして頑張りたい!!」。その言葉に報道陣も大爆笑。ダウルーさんもさすがに「してやったり」と言わんばかりの表情でした。

ちなみに本物のダウニーJr.はこちら(右)
(C)2008 DreamWorks LLC. All Rights Reserved.

そしてこの日はもう1人、海外からサプライズゲストが。ダウルーさんの「マイフレンド! ベストフレンド! トム・クルーズ!!」の掛け声とともに呼び込まれたのは、トム・クルーズ……

「東京に来れて、エキサイティング!!」

……のそっくりさん(やっぱり)。なんともベタな展開ですが、トムさんはこの日のため、はるばる沖縄から東京へやって来たそうです。しかし彼にとって東京は寒かったのでしょうか。Tシャツの上から確認できるくらい、乳首が立っていたのが印象的でした。

その後のフォトセッションでは、もはや2人が日本人であることは明らかにもかかわらず、報道陣から「センター・プリーズ!」と英語で2人に声をかける場面も。前後半でかなり落差のあったこの日の会見ですが、会場全体が『トロピック・サンダー』の世界観に巻き込まれてしまったことだけは確か。

ハリウッドの二大俳優(のそっくりさん)、夢の競演!

映画『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』は、11月22日より丸の内ピカデリー1ほかで全国ロードショー。