タレントで歌手の星井七瀬が5日、東京・渋谷のスタジオで、アニメ『獣の奏者 エリン』(NHK教育)の初回アフレコ収録を行なった。14日に20歳の誕生日を迎え、新たな気持ちで主演の声に挑む星井が、同作の魅力などを語った。

アニメ『獣の奏者 エリン』は、『精霊の守り人』や『孤笛のかなた』で数多くの文学賞を受賞している作家・上橋菜穂子氏の同名作品が原作。物語は、崇高な獣「王獣」を操ることができる才能を持つ少女・エリンの成長が描かれている。

アニメの声優に初挑戦する星井七瀬(前列左から2人目)とキャストたち

王国の勢力争いに巻き込まれながら、波乱万丈の人生を送ることになるエリン。その声を務める星井は、「この1カ月間、ずっと特訓を重ねてきたんです。いまだに『大丈夫かな~?』と思うときもあります。でもそんなに緊張もしてなくて、リラックスして1話を収録することができました。内心てんやわんやでしたが、結構楽しかった。満足しています」と自信をみせた。

また、声優という仕事に挑む自分については「普段は自分の身体でお芝居をし、表情や動きがあっての演技でした。でも今回は声だけ。声だけで表現していくというのは、普段の倍以上の感情を表に出さなければならないですよね。新鮮さもあるし難しさもある感じで、葛藤しています」と語った。そして、14日に20歳を迎えた星井は「20歳になるっていうのは、やっぱり大きいです。中学2年生のころから芸能の仕事をしていて、自分は大人だと勘違いしているところもありました。そういうときにこの作品と出会えて。役の成長と自分の成長がともにできるという機会に不思議なものを感じた。半人前なのでこれからステキな女性になれればいいなと思う」と抱負を語っていた。

アニメ『獣の奏者 エリン』(NHK教育)は、2009年1月10日(18:25~18:50)より放送開始。