ブリヂストンサイクルが展開するスポーツサイクル専門のブランドが、ANCHORだ。国産ブランドでは随一の元気さを誇るこのANCHOR、ちょっと前までは競技志向の強い人向けという印象があったが、ロングライドをターゲットとしたフルカーボンバイクを出してから状況が一変。幅広い層のユーザーを拡大し、人気が高まっている。カラーオーダーが可能なモデルが多いことでも知られる。

RNC7 Pro

ANCHORというブランドが登場して10周年ということで登場したスペシャルモデル。ロードバイクのフレーム素材としてカーボンが主流となった今でも根強い人気があるクロモリ(スチール)フレーム、RNC7をベースとしている。通常モデルのRNC7がカーボンフォークを採用しているのに対し、このRNC7 Proはあえて、日本の職人がハンドメイドしたクロモリフォークを採用。シマノの最新パーツ「デュラエース7900」搭載で、クロモリフレームの完成車としてはかなり軽い8.0kg(ペダルなし)という重量を実現。トラディショナルなカラーリングも魅力的だ。価格は580,000円。

RNC7 Pro

RHM9 SL

同じく10周年記念モデルで、フルカーボンのRHM9 SL。ANCHORのフラッグシップとして君臨するレーシングモデル「RHM9 Pro」から、さらに軽量化したモデルだ。完成車重量は6.7kg(ペダルなし)で、もちろん歴代ANCHOR最軽量モデル。700,000円の完成車販売と300,000円のフレーム販売で、すでに完売目前だという。

軽量カーボンモデル、RHM9 SL

RFX8 Elite

100km、200kmといった長い距離に挑戦するエンデューロレースやサイクリングイベントの人気が高まる中、まさにその「ロングライド」を意識した、長距離を快適に走れるモデルとして登場したのがRFX8。今回フルモデルチェンジを果たし、フレームのねじれ剛性がアップ。従来モデルのように快適なロングライドが楽しめるのはもちろん、ダンシングでリズムよく坂を上っていくような走りも受け止めてくれる。もともと軽量なフレームでもあるので、ヒルクライムもOK。ロードレースにも向くノーマルのクランクと、ヒルクライムやツーロングに向く「コンパクトドライブ」を選択できるのはANCHORの良心といったところか。RFX8 Elite(RFX8 エリート)は完成車価格360,000円(フレームは170,000円)、カラーオーダーに対応する。

ロングライドやヒルクライムに向くRFX8 Elite

RA5 Equip

RA5 Equip(RA5 エキップ、185,000円)は、初級~中級レベルの人にとっての「乗りやすいポジション」や「扱いやすさ」を追求したアルミフレームのロードバイク。ハンドル位置を近く、高めにセッティングできるように設計されているのが大きなポイントだ。

ビギナーでも乗りやすいロードバイク、RA5 Equip

XNC7 Equip

ロードバイクフレームのRNC7と同様に、ANCHORが絶やすこと無くラインアップし続けているクロモリフレームのMTB、XNC7。XNC7 Equip(XNC7 エキップ、188,000円)は、パーツのグレードを少し抑えてお求めやすくした完成車だ。クロモリフレームとは、つまり鉄のフレームなのだが、鉄は重量こそあるものの、振動吸収性にはとても優れた素材。しなやかな乗り心地で、乗り手に優しいMTBとなっている。サイズは420mmと460mmの2つで、重量は12.4kg(サイズ420mm、ペダルなし)だから、実は決して重たいMTBではない。

クロモリフレームで根強い人気のXNC7 Equip

EXTENZA

EXTENZA(エクステンザ)は、ブリヂストンブランド初の自転車用タイヤだ。レーシングモデルのRR1(23C、7,500円)と、快適性・耐久性に優れたRR2(23Cおよび25C、4,400円)の2種類。ANCHORの完成車にも採用される。

ブリヂストンブランド初の自転車用タイヤ、XTENZA RR1(左)と同 RR2(右)

※価格はすべて希望小売価格、税込