アメリカン航空はこのほど、保有するすべてのボーイング777型機のアップグレードを完了したと発表した。2007年7月から順次新型シートの導入を進めていたもので、業界で最も快適なファーストクラス・シートとうたわれる「フラッグシップ・スイート」と、居住性を高めた「次世代ビジネスクラス」を全47機に完全導入したとのこと。

居住性を高めた「次世代ビジネスクラス」

「フラッグシップ・スイート」は、フルフラット式で約198cmのベッドになるシート。各スイートにはプライバシーを守るパーティションや電源コンセント、革製ヘッドレスト、大型トレイテーブル、個人用の衛星電話、オンデマンドのオーディオおよびビデオ・エンターテイメントのほか、向かい合っての食事やミーティングなどを可能にする航空業界初の回転式シートが設置されているとのこと。各機に16席を設置した。

「次世代ビジネスクラス」は、座面、背もたれ、延長レッグレストなどそれぞれの部分を好みで調整でき、フラットにすると約193cmのベッドにもなるシート。また、プライバシー保護のパーティションや斬新なデザインのトレイテーブル、使いやすい位置に配置された電源コンセント、テーブルと全体をそれぞれ照らす照明などが設置されている。さらに座席には10.6インチのタッチスクリーン式モニターが装備されており、映画やテレビ番組、音楽CD、ゲームなどを楽しむことができるという。各機に37席を設置した。

現在同社では次世代ビジネスクラスの導入完了を記念し、2009年6月30日までの間にアメリカン航空の該当プレミアムクラス運賃をアメリカン航空webサイト「AA.com」から購入・利用した人にもれなく「グランドハイアット東京」の宿泊券をプレゼントするなどのキャンペーンを行っている。キャンペーンの詳細な内容などについては「AA.com」を参照のこと。