11月1日公開の映画『イエスタデイズ』の完成披露試写会が2日、都内で行われ、出演者の塚本高史、國村隼、原田夏希、和田聰宏らが出席した。

前列左から、國村隼、塚本高史、原田夏希
後列左から和田聰宏、原作者の本田孝好氏、窪田崇監督

同作は、作家・本田孝好ベストセラー短編集『FINE DAYS』(祥伝社文庫刊)の同名の一編を映画化した作品。余命わずかの父親(國村)に頼まれ、32年前に父親の前から姿を消した女性・真山澪(原田)を探す主人公・聡史(塚本)が、ある出逢いによって人生が大きく変化していくヒューマンファンタジー。窪田監督が「テーマは決断」というように、同作では親子関係を描きながら、主人公がある決断を迫られる場面が見どころの一つとなっている。

主人公の聡史を演じる塚本は「この作品には温かさがあります。それと、これからご覧になる皆さんには、聡史を通して一つでも自分から決断できるきっかけになってほしい」とメッセージを。聡史が出逢ってしまうことになる32年前の澪を演じる原田は「登場人物の誰かに共感できると思います」と語った。

仕事人間の父・昭彦に反発する聡史を演じる塚本

32年前の澪を演じる原田。聡史とは友情を育んでいくが……

MCから、今までの人生で一番の決断は? と訊かれた塚本は「一瞬一瞬が決断の連続ですよね。そういえば、タバコをやめました。5日前ですけど(笑)」と笑わせると、和田が「1時間前に着る衣装をこれにしたと決めたことが一番の決断ですかね(笑)」と派手な模様の衣装を指しながら告白すると、会場からはさらに笑いが起こった。すると塚本が「和田くんに全部持って行かれた。ずるいっすよ(笑)」と、悔しそうな表情を見せていた。

聡史は、澪に対してある感情が芽生え始める……

『イエスタデイズ』は、11月1日よりシネマート新宿ほかでロードショー。

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