ツアーオブザイヤー実行委員会はこのほど、東京ビックサイトで催された「世界旅行博2008」会場内において、第15回ツアーオブザイヤー2008を発表した。

このツアーオブザイヤーは、2007年度に企画・実施されたツアーを対象に、そのツアーを独創性や社会的話題性、斬新性、販売・集客結果などの側面から総合的に審査、評価するコンテストとなる。海外旅行部門、国内旅行部門などと部門を分け、各賞をが選定された。海外旅行部門で国土交通大臣賞・パッケージ企画旅行グランプリ受賞となったのはワールド航空サービスの「南ポルトガルの田舎とシントラの景勝の旅」だ。ポルトガルリピーター向けの冬場のヨーロッパ商品で、温暖なポルトガル南部の史跡、古城シントラ見学を取り入れたもので、宿泊は高級リゾートホテル、フライトの往復にはスイス航空のビジネスクラスを設定。 シニア・富裕層向けともいえる10日間の"ゆとり"プランだ。

受賞の際は「知られざるポルトガルの発掘ができている」「欧州リピーターを意識した視点がいい」「敢えてスイス前後泊とし、シニアへの気配りができている」など、商品の趣旨が高く評価され、パッケージ旅行企画部門のグランプリおよび国土交通大臣賞に輝いたとしている。

また、国内旅行のグランプリ受賞となった「専用チャーター機利用で南の島スカイクルーズ! 久米島と宮古・八重山諸島感動の12島めぐり4日間」は、08年1月~4月にクラブツーリズムで実施されたもので、琉球エアコミューターをチャーターして那覇や久米島、宮古島、石垣島などの区間、計12島をオリジナルルートで巡るというツアー内容で、約1,800名が参加した。

受賞ポイントとして、久米島の"はての浜"訪問やサンゴ礁を巡航高度の低いプロペラ機から「遊覧」するなどの新しい視点が注目され、沖縄の島々が持つ独特の風景、文化が満喫できる企画旅行という点が評価されたという。同社では、今後もゆったり型の商品を企画・実施していくとしており、現状でも約80本のツアー催行が決定している。

国内旅行部門のグランプリを受賞した「専用チャーター機利用で南の島スカイクルーズ! 久米島と宮古・八重山諸島感動の12島めぐり4日間」のパンフレット一部