9月29日スタートの次期NHK連続テレビ小説『だんだん』に主演する三倉茉奈・佳奈を18日、現在放送中の『瞳』で主役を務める榮倉奈々が訪れ、NHK大阪放送局で新旧朝ドラヒロインのバトンタッチセレモニーを行った。

左から三倉茉奈・佳奈、榮倉奈々

セレモニーでは、それぞれのドラマにちなんだプレゼントを交換。まずは、22日に『瞳』がクランクアップしたばかりの榮倉に、茉奈・佳奈から「お疲れさまでした!」と花束が手渡された。続いて佳奈が、『だんだん』の舞台である京都・祇園の置屋で使われている「名入りうちわ」に榮倉の名前を入れた特製うちわなどを、茉奈がドラマのもう1つの舞台・島根の宍道湖の名産「ヤマトシジミ」を贈った。ザルいっぱいのシジミにビックリしていた榮倉だが、「今日、宍道湖で採れたシジミを島根の方が持ってきてくださいました。2Lサイズの大きなシジミなんでね、ぜひシジミ汁にして食べてください!」という茉奈の言葉に笑顔でうなずきながら、意外なプレゼントをうれしそうに受け取っていた。そして榮倉からは、ドラマの中で愛用していたバッグと、スタッフや出演者が収録時に着ていたというオリジナルTシャツを贈呈。「めっちゃかわいいー!」と揃って歓声をあげた茉奈・佳奈は、バッグを肩にかけてみたり、Tシャツを広げて胸に当ててみたりと大はしゃぎだった。

プレゼント交換に盛り上がるヒロインたち。茉奈はシジミを猛烈アピール(左)。バッグを手にした茉奈・佳奈の無邪気なはしゃぎっぷりに、思わず笑ってしまう榮倉(右)

榮倉は「現場を楽しむことを『瞳』に教えてもらった」と

セレモニー後の会見でプレゼントの感想を聞かれた榮倉は「こんなに大きなシジミを見たのは初めて(笑)。お薦めの通り、シジミ汁にしていただきたいと思います。うちわは使うのがもったいないぐらいかわいい。部屋に飾らせていただきます」とニッコリ。一方の茉奈・佳奈は、佳奈が「じつは、ここでプレゼントをいただく前にチラッとカバンを見せてもらってまして、『いやー!かわいー!』という一番大事な最初のリアクションをそこでやってしまったのが残念!」と裏話を明かしながら、「『瞳』で榮倉さんが使っているのを見て、大好きなカバンだったのでうれしいです」(茉奈)、「すごくかわいいので2人でお揃いで持ちたいと思います」(佳奈)と喜んでいた。

「榮倉さんのように大きく成長したいです」と茉奈

「自然体でのびのびとヒロインを演じたい」と佳奈

さらに会見では、榮倉が新ヒロインの茉奈・佳奈に向け、「姉妹お2人だし、心強く収録を乗り切っていけると思うので、体に気をつけてがんばってください」とエールを。また、『瞳』の収録を振り返り、「今までの映画やドラマの現場では緊張することが多くて、楽しむということがあまりできなかった。『瞳』は9カ月という長丁場の収録で、家族のような存在になったスタッフさんが心の支えになってくれました。現場でよくふざけて遊んだりもしてたんですけど(笑)、それぐらいリラックスして演技に向かえるようになりました。これからも現場で楽しんいけるという自信を、『瞳』の現場でいただいたと思います」と感慨深げに語っていた。

「現場を楽しむことを『瞳』に教えてもらった」と榮倉

これを受けて佳奈は「『瞳』はずっと見せていただいてるんですが、榮倉さんの演じるヒロインがすごく自然体で素敵。私たちも自然体でのびのびと演じられたらいいなと思っています。『瞳』に引き続き、みんなに応援してもらえるようなドラマになれば。視聴者の方に『茉奈・佳奈がヒロインでよかった』と言ってもらえるようにがんばります」とコメント。茉奈は170cmという長身の榮倉を見上げながら「きっと朝ドラのヒロインを経験されたことで、より一層成長されたんだと思うので、私もドラマが終わるころには榮倉さんぐらいに大きく成長していたい(笑)」と笑わせ、「私たちは12年前、朝ドラの『ふたりっ子』に出演させていただいたことで今がある。今でもみなさんに『ふたりっ子のマナカナちゃん』と声をかけていただいてうれしいんですが、今回の作品で『だんだんのマナカナちゃん』とも言ってもらえるようになれば幸せです。『ふたりっ子』に続く私たちの代表作としてみなさんの心に残るドラマにしたい」と2度目の朝ドラヒロインにかける意気込みをのぞかせていた。