今秋の放送予定となっていたTVアニメ『ONE OUTS -ワンナウツ-』が日本テレビ系にて、10月7日より放送開始となることが決定した。今回は、TVアニメ『ワンナウツ』の概要に加えて、主人公・渡久地東亜役で出演する萩原聖人のコメントを紹介しよう。

10月よりTVアニメとして放送される『ONE OUTS -ワンナウツ-』は、「ビジネスジャンプ」(集英社刊)にて1998~2006年に連載された大ヒット野球マンガが原作となっており、原作者は、大ヒットドラマ『LIAR GAME』(2007年4~6月)でも有名な漫画家の甲斐谷忍。プロ野球を舞台に、主人公・渡久地東亜らが仕掛けるギリギリの深層心理を突いた勝負が見せ場の心理エンタテインメントアニメで、「主人公が努力をしてチームを優勝に導く」という従来の野球マンガの常識をくつがえした主人公たちによる心理戦の展開が、原作同様の緊迫感で繰り広げられる。

『ワンナウツ』ストーリー概要

「埼京彩珠リカオンズ」の児島弘道は、実力はありながらも一度も優勝をしたことがないという"不運の天才打者"。優勝するには何かが足りない……その何かを探すため沖縄で自主トレーニングに励んでいた。そこで児島が出会ったのは、渡久地東亜という男。"ワンナウト"と呼ばれる賭け野球で無敗を誇る伝説の男……!!
二度のワンナウト勝負の末、気力で勝利を手にした児島は、東亜にリカオンズ優勝への光明を見出し、チームにスカウトする。そしてこの東亜の入団が、万年Bクラスの弱小球団「埼京彩珠リカオンズ」の運命を大きく変えることになる……。

TVアニメ『ワンナウツ』の登場キャラクター

■埼京彩珠リカオンズ

渡久地東亜 (とくち トーア)
賭け野球"ワンナウト"で過去一度も負けたことのない男。洞察力と投球の制御力は抜群。自主トレ中の児島に出会ったのち、プロ野球に転身することになる。背番号77
児島弘道 (こじま ひろみち)
東亜をリカオンズにスカウトした張本人。様々なタイトルを取るほどの才能がありながらも優勝の経験がなく、"不運の天才打者"と呼ばれる。背番号9
出口智志 (いでぐち さとし)
リカオンズ正捕手。チームメイトの中で最初に東亜の考えに気づくことが多い。背番号3
彩川 (さいかわ)
リカオンズの球団オーナー。チームの勝敗などどうでもよく、銭勘定で球団経営を考えている。"ワンナウツ契約"で東亜が負けるように数々の策略を仕掛ける

■千葉マリナーズ

高見樹 (たかみ いつき)
最強球団・千葉マリナーズの5番。驚異の動体視力を持ち、入団3年目にしてバッティングのセンスを開花させた天才打者。背番号4
トマス
マリナーズの3番打者。しなやかかつ勝負強いバッティングでリーグNo.1の出塁率を誇る。背番号57
ブルックリン
マリナーズの4番打者。パワーヒッターで軽々とホームランを打つ。背番号30

■大阪バガブース

城丘克郎 (しろおか かつろう)
大阪バガブースの監督。頭脳的采配で数多くのチームを優勝に導いてきた故に"智将"と呼ばれている
デニス・ジョンソン
元陸上選手で塁間を2.6秒で走る"世界最速のベースボールランナー"。背番号99

■神戸ブルーマーズ

スコット・ウィリアムス
神戸ブルーマーズのリリーフエース。魔球と呼ばれ、打ち返すのが困難といわれるナックルボールの名手である。背番号65
ペドロ・ロドリゴ
ブルーマーズの主砲。天堂監督に才能を見出され、リーグトップのホームランバッターとなる。背番号51

萩原聖人「観る人の期待を裏切らない東亜を目指す」

TVアニメ『ワンナウツ』の制作スタッフは、『逆境無頼カイジ』や『闘牌伝説アカギ』といった日本テレビ系の話題作を手がけてきた監督の佐藤雄三氏やシリーズ構成の高屋敷英夫らが集結。さらに主人公の渡久地東亜を、『逆境無頼カイジ』『闘牌伝説アカギ』で主演を務めた萩原聖人が担当するなど、息のあったチームによる万全の体制で挑まれている。

写真左から、原作者の甲斐谷忍氏、渡久地東亜役の萩原聖人、佐藤雄三監督

第一回のアフレコ前に行われた記者会見には、渡久地東亜役の萩原聖人のほか、原作者の甲斐谷忍氏や佐藤雄三監督が出席。野球好きでも知られる萩原聖人は、「僕が演じる東亜は、一か八かは絶対にしない男で、戦略とか戦術とか、どんな競技にでも、かならず必要とされるものの"極み"がここに描かれているのではないかと思ってます。それを僕なりに、この東亜にキッチリと命を吹き込めたら幸せですね。天才というか奇才というか、クールで何を考えているかわからないといった役は、以前に僕が演じた作品の主人公にやや似ているようなところがあるので、けして似ないようにオリジナリティを出していきたい。これまでアニメの声優を経験した自分の成長ストーリーでもあると思っているので、本当に新しい自分でもあり、原作のファンも初めて観る人の期待もけして裏切らない東亜ができればと思ってます」と、『ワンナウツ』にかける意気込みを述べた。

一方、佐藤監督は、「原作が非常に面白いので、いかにその面白さを再現するかという部分に重きを置いてます。原作の情報量が圧倒的に多く、2クールでもとてもやりきれないので、いかに上手くまとめていくかが難問ですね。アカギなんかに似ているんですけど、やっぱり主人公のカリスマ色がハンパじゃないので、その主人公に関する魅力はきっちりと描いていきたいと思う」と演出におけるポイントを語った。原作者の甲斐谷氏はまだ映像を見ていないということで、「動く東亜が見るのが非常に楽しみ」としながら、「漫画家になってから、もっとも長く付き合った作品なので、アニメ化にいろいろと力を尽くしていただいた方々に感謝しています」とアニメ化に向けた期待と感謝の意を表した。

TVアニメ『ワンナウツ』おもなスタッフ
原作 / 甲斐谷忍 (集英社 ビージャンYJC刊)●監督 / 佐藤雄三●シリーズ構成 / 高屋敷英夫●キャラクターデザイン / 梅原隆弘●美術監督 / 上野秀行●音楽 / 松本晃彦●音響監督 / 本田保則●アニメーション制作 / マッドハウス
TVアニメ『ワンナウツ』おもなキャスト
渡久地東亜 / 萩原聖人●児島弘道 / 磯部勉●彩川 / 内海賢二●ナレーション / 窪田等 ほか

TVアニメ『ワンナウツ』は、10月7日(火)より日本テレビ系(一部地域を除く)にて、24時59分より放送スタート。

(C) 甲斐谷忍/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ