ブラザー工業とエクシングは11日、ジョギングなどの運動をサポートする音楽を、サイトからダウンロードできるウェブサービス「EXERMUSIC(エクサミュージック)」の配信を開始した。これにあわせ東京・芝公園で記者発表が行われ、ゲストにモデル・タレントの長谷川理恵、「EXERMUSIC」の監修者である金哲彦が登壇。「EXERMUSIC」の魅力や、自身のマラソンへの思いなどを語った。

ゲストとして登場した長谷川理恵。マラソンについて「いいところをあげたらきりがないほど。健康になれるし、体の中からいきいきとなれる」とコメント

EXERMUSIC」は、楽曲のリズムと個人の運動の"リズム"をマッチングさせたサービスで、ポップスから演歌まで10,000種類以上の音楽データから自分のランニングに合った音楽をダウンロードできるウェブサイト。個人がダウンロードした楽曲を、運動メニューや運動ペースに合わせ、テンポ/ビートなどを調整し、編集されるのが特徴だ。監修者は、有森裕子をはじめ、幅広いランナー層を指導しているプロのランニングコーチで、北京五輪でも解説を行った陸上競技・駅伝解説者の金哲彦。同氏によるガイダンス・ボイスによって個人的にプロのコーチングを受けているような感覚でトレーニングを行うことができる。トレーニングデータは15分、30分、45分、60分、120分のMP3フォーマットにて配信される。PC専用ウェブサイトからダウンロードでき、市販の携帯音楽プレーヤーで楽しめるとしている。料金は525円(15分)~682円(120分)の従量制。支払いはクレジットカード決済のみとなる。

真剣に練習をし過ぎてか、ランニング中に鼻血を出したこともあるという長谷川。「まさか鼻血が出るとは思わなかった」と

ゲストとして登壇した長谷川は、この日の朝も皇居を2周ジョギングしてきたという。「前半がロッキーのテーマ。後半がユーミンの音楽で走りました。私は上り坂と下り坂でスピードに変化が出ちゃうんですが、一定のリズムで走ることを目指しているので、『EXERMUSIC』を聴いて走ると、集中してテンポよく走れる。やっぱり走るときはリズムが大事。昔は金コーチにメトロノームを使う練習をアドバイスされたこともありますよね」と語った。

また、今年最後の開催となる「東京国際女子マラソン」への参加意欲も語った。市民の部で出場する長谷川は「最後というのが残念。本命の東京国際女子マラソンで記録を出せるようにがんばりたい。3時間15分を目指します。これからボルダーで合宿しますが、ボルダーは好きな地。走りやすいし、練習が身になって返ってくる場所。苦しいけど、達成感と充実した時間を送れる。富士山で練習として走ったけど。私、心肺が弱いので、上に登るほど空気が薄くなって、もうヒーヒーで……」。

金は「EXERMUSIC」の魅力について、「プロからビギナーまで、幅広い層に向けた音楽が用意されている。膨大な音楽ライブラリーから再アレンジし、演歌も見事にジョギング用にアレンジされてた。ランニングは走るテンポが大事で、バランスのいい一定リズムでの走りを『EXERMUSIC』で導きたい。リズムがいいと、結果的にいつもより疲れない走りになる」と監修者らしい自信を持って述べた。

11月のホノルルマラソンについては「マラソンって積み重ねなので、ひとつひとつの練習を大切にして、(東京国際女子後の)ホノルル・マラソンまでがんばりたい」

長谷川理恵「ランニングは、日々進化していると感じている。こういうコンテンツとともに、もっとランニング・ライフを楽しんでいきたい」。金哲彦「ランニングでリズムを教えるのはなかなか難しい。『EXERMUSIC』なら音楽とあわせて教えられる」

レジャー白書2006によると、ジョギング・マラソン人口は2,390万人、同2007は2,280万人とやや人口は減少しているものの、マラソン人気の定着が窺える。このような自分のラン(走り)をサポートするコンテンツが出てくることで、今後のマラソン人口数に影響を与えるかもしれない。