WOWOWは10月より、イギリスのドラマ"UKドラマ"を集中編成し、日英外交150周年という節目の年に「WOWOW UKドラマ大集結~イギリスを観る、イギリスに浸る~」と題して、『キケンな女刑事 バック・トゥ・80's』(原題・Ashes to Ashes)、『ジキル』(原題・Jekyll)、『内部告発』(原題・Whistleblowers)、『メサイア 血塗られた救世主』(原題・Messiah: The Rapture)、『ハイっこちらIT課!2』(原題・The IT Crowd 2)、『ロブの「この年、オレ年」』(原題・Rob Brydon’s Annually Retentive)の6作品をそれぞれ放送。捜査シリーズやコメディーなど、UKテレビシリーズの奥深さと幅広さが味わえる作品を選りすぐった。

イベントでは英国産ビール「バス ペールエール」が用意され、招待客はビール片手にドラマ観賞を

同社は3日、東京・渋谷で"UKドラマ試写パーティー"を開催。海外ドラマ通なブロガーたちを招待し、『キケンな女刑事 バック・トゥ・80’s』、『ジキル』の2作品を上映した。大型モニターが設置されたパブ風の店内には、立席客が出るほどの盛況ぶりで、来場者はグラスを傾けながら思い思いにUKドラマの"初摘み"を楽しんでいた様子。

『キケンな女刑事 バック・トゥ・80's』は、2月から英国BBCで放送開始し、大ヒットとなった刑事ドラマ。捜査中のアクシデントで1981年のロンドンにタイムスリップしてしまう主人公の犯罪心理専門家女性捜査官・アレックスが、時代の違いに戸惑いながらも、マッチョならつ腕刑事・ジーンとコンビを組み、大活躍する。1980年代を象徴するファッションや挿入歌を取り入れた1980年代文化へのオマージュあふれる作風が最大の魅力だ。原題『Ashes to Ashes』は、80年に発表されたデヴィッド・ボウイのヒット曲にちなんでいる。

『キケンな女刑事 バック・トゥ・80's』(原題・Ashes to Ashes)
10月7日(火)放送スタート 毎週火曜23:00~(全8話)
(C) Kudos 2008

『ジキル』(原題・Jekyll)は、ロバート・L・スティーヴンソン原作の「ジキル博士とハイド氏」をモチーフに温和な博士に潜む凶暴な殺人鬼を描いた作品。主演俳優・ジェームス・ネスビットが、圧倒的な存在感で見せる。双子の息子を持つ知性派の博士が、狂暴な殺人鬼に変った時、彼は自分の家族を守ることができるのか……。現代風なアレンジを施し、狂気と知性の紙一重の境界線をめぐるスリリングな展開が際立つ、見ごたえ十分の濃密な作品に。

『ジキル』(原題・Jekyll)
10月6日(月)放送スタート 毎週月曜 22:00~(全6話)
(C) Hartswood Film production 2007

ほか、放送予定のドラマの詳細は以下の通り。

『内部告発』(原題・Whistleblowers)11月17日放送スタート 毎週月曜22:00~

(C)CARNIVAL 2007

正義感に燃える弁護士カップルが法廷外で、政府やグローバル企業といった巨大組織の不正を暴くサスペンスシリーズ。公安警察の過剰捜査や、市民の不安につけこむ製薬会社など、巨悪に対する内部告発には、想像を絶する執拗な報復や妨害が待っている。今の時代を象徴する題材を取り上げたスピード感溢れる一話完結型サスペンス。

『メサイア 血塗られた救世主』(原題・Messiah: The Rapture)11月24日放送 15:00~

(C)Great Meadow 2008

2001年以来制作されている英国BBCの人気サイコ・サスペンス最新作を日本初公開。猟奇的で謎めいた連続殺人事件に対し、個人的なトラウマを抱えた刑事が推理を重ね事件の謎に迫っていく。綿密な設定と驚きの展開で一気に視聴者を引き込むミニシリーズ。

『ハイっこちらIT課!2』(原題・The IT Crowd 2)10月4日(土)放送スタート 毎週土曜深夜

(C) FremantleMedia Limited 2007

やる気ナシのロイ、過激な「天才」モス、自称キャリアウーマンのジェン。テンションの高いキャストたちのハジけたアドリブや暴走はパワーアップしつつ、しっかりオチを作って笑わせるバランス感覚が秀逸のUKコメディー。ローズ賞ベストシットコムに選ばれた、UKコメディーの懐の深さを実感できる傑作。

『ロブの「この年、オレ年」』(原題・Rob Brydon’s Annually Retentive)11月22日放送スタート 毎週土曜深夜

(C)Jones the Film 2007

英国の人気コメディアン、ロブ・ブライドンが本人役に扮し自らがホストを務めるクイズ番組の中に、その舞台裏で飛び交う毒気たっぷりの本音トークを挿入してシニカルな笑いに転化させていく意欲作。現在放送中のドラマ『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)が参考にしたと思われる疑似ドキュメントの手法を用いている。芸能界での生き残りに必死なロブの器の小ささと場を読まない寒さ~自虐的なアイロニーにみちたUKコメディの真骨頂だ。

同企画は、「UK-Japan2008」の公認を受けた一大キャンペーン。イベントに出席した、英国放送協会(BBC)の番組販売を手がけるBBCワールドワイドジャパン・輪座克彦社長も「(この6作品は)UKドラマのベスト・オブ・ベストだと思っています。BBCのドラマにとって最高の"収穫時期"ではないかと思っている。今回、WOWOWでの放送をきっかけに、UKのコメディーやドラマをぜひ応援していただきたい」と意気込んでいる。今年は日英修好通商条約調印から150年が経つ年。「UK-Japan 2008」は、現代の英国の創造性を、芸術・科学技術・クリエイティブ産業の分野で紹介するという。この秋はWOWOWのUKドラマとともに、イギリスの空気を堪能してみてはいかがだろうか。