WOWOWが今秋に放送するドラマ3作品の制作発表記者会見が22日、都内で行われ、『シリウスの道』に主演する内野聖陽、『6時間後に君は死ぬ』に主演する塚本高史らが出席した。

写真左から真木よう子、塚本高史、内野聖陽、寺島進、大塚寧々

『シリウスの道』に主演し、過去にトラウマを抱えた大手広告代理店に勤める営業マン・辰村祐介を演じた内野は「ここまで企業の内部を細かく描いたものはなかなかないと思います。広告代理店という、わかっているようでわからない世界をかなり突っ込んで描き、忘れかけた青春時代の友情や切なさも描いていますので、見ごたえがあると思います」と自信を見せる。一方、寺島は『シリアスな話ですが"シリアスの道"ではないので(笑)、シリウスの星が皆様の心に残れば」と独特な表現で作品を紹介。大塚は「見どころといわれると全部なんですが、人の心に語りかける力が強い作品。是非ご覧になって下さい」と語っていた。この3人は幼馴染みという設定。ある出来事をきっかけにして運命の渦に巻き込まれていく。

今回の広告マンを演じるにあたり「実際に広告会社に赴いて話を聞くなどの取材を踏まえ、企業に生きる男たちを大事に演じました」と語る内野

「ドラマですが映画サイズの作品で、ラストシーンは本当に素晴らしい。本当に見て頂きたいです!」と作品のアピールに抜かりのない寺島

「この3人が幼馴染だったら、凄く楽しそう! この作品とは違って、もっと色んなことを話し合えるとは思いますよ」と語る大塚

続いて、『6時間後に君は死ぬ』で主演する塚本と真木が登場。「誰が殺され、誰が犯人だというサスペンスだけでなく、恋愛あり、人の暖かさあり、信じることの難しさみたいなもの色々含まれている作品だと思いますので、そういうものを見て頂ければと思います」と塚本がサスペンスの枠に収まらない同作の深さを強調。塚本が演じる圭史に「6時間後に君は死ぬ」と声を掛けられて自らの運命に立ち向っていく美緒役の真木は「初めは戸惑う美緒でしたが、彼女は凄く前向きでどんな予知でも運命は必ず変えられるという希望を最後まで捨てない女性。そういう部分を出せたらなと思って頑張りました」と奮闘振りをアピールした。

塚本高史(左)と真木よう子。「スリルと緊迫感が満載です」と真木が語るようにスピード感あふれる展開も同作の見どころの一つ

『シリウスの道』(9月14日22:00~)

惜しまれながらも昨年に亡くなった直木賞作家・藤原伊織の同名小説を、テレビ界の巨匠・石橋冠が演出したヒューマンサスペンス。藤原自身がかつて働いていた広告代理店の内幕を背景に、一人の男の人生をリアルに描き出す。原作・藤原伊織/脚本・吉本昌弘/監督・石橋冠/出演・内野聖陽、寺島進、大塚寧々、栗山千明、黄川田将也、田中健、本田博太郎、白竜、夏八木勲、真矢みきほか

『横山秀夫「ルパンの消息」』(9月21日 22:00~)

『クライマーズ・ハイ』や『半落ち』など次々とベストセラーを生み出している横山秀夫がデビュー前に書いた幻の処女作を映像化。時効成立までの限られた時間の中で繰り広げられる取調室の緊張を中心に描いた群像サスペンス。原作・横山秀夫/監督・脚本・水谷俊之/脚本・田辺満/出演・上川隆也、岡田義徳、佐藤めぐみ、新井浩文、柏原収史、吹越満、津田寛治、遠藤憲一、羽田美智子、長塚京三ほか

『6時間後に君は死ぬ』(9月28日 22:00~)

江戸川乱歩賞受賞作家・高野和明の原作『6時間後に君は死ぬ』、『3時間後に僕は死ぬ』の2編をアレンジしてドラマ化したサスペンス。塚本高史演じる予知能力者と真木よう子演じるヒロインが、運命や次々と襲い掛かる危機に立ち向かう。原作・高野和明/総合演出・監督・小中和哉/脚本・監督・高野和明/出演・塚本高史、真木よう子、沢村一樹、小澤征悦、渡辺哲、田中卓志、加藤武ほか