毎日書道会は、書道展「第60回毎日書道展」を東京都美術館と国立新美術館でそれぞれ開幕している。日本最大級の規模と内容を誇る同展には、今年過去最高の3万2,352点の公募作品が寄せられたという。伝統の書から最先端の現代書まで幅広い作品を堪能できるとのことだ。

第60回毎日書道展 文部科学大臣賞受賞作品「官馬相蹈 言中有響」 作家:稲村龍谷(篆刻部)

毎日書道展は昭和23年に書家らが結成した「全日本書道展」を始まりとする総合書道展で、漢字、かな、篆刻、近代詩文書、大字書、刻字、前衛書の7部門について作品を公募している。5部門について表装しないで公募できる「未表装鑑別」を行ったり、18歳以上23歳以下の出品者を対象に出品料の安い「U23」部門を設けたりなど、公募の垣根を低くしているのが特徴で、今回60回目を迎えた。今年、最高賞の文部科学大臣賞を獲得したのは、稲村龍谷さん(東京都世田谷区)の篆刻作品「官馬相蹈 言中有響」。

今回の展示においては、応募作品の中から入選もしくは入賞した作品1万9,113点と役員作家らの作品3,508点を国立新美術館と東京都美術館に分けて展示する。文部科学大臣賞受賞作品や毎日書道会役員・名誉会員などの作品は国立新美術館で見られるという。観覧料は一般700円(2館共通入場料)。会期は国立新美術館が7月9日~8月3日、東京都美術館が7月8日~7月17日(12日休館)。なお60回記念として、国立新美術館では『飯島春敬コレクション「春敬の眼」』と『国際書壇代表作家招待展』を、東京都美術館では『第2回日中女流書道家代表作品展東京展』を会期中それぞれ併催するとのこと。

第60回毎日書道展 会員賞受賞作品「大雪山連峰」 作家:鈴木大有(近代詩) 第60回毎日書道展 会員賞受賞作品「念」 作家:池谷天外(大字書)