ブリヂストンは1日より、過去に販売した浴槽用電気温水循環浄化器(通称「24時間風呂」)の無償点検・修理(リコール)の受け付けを開始した。製品の一部に、本体内部の部品が発熱・発煙し、機種によっては発火する恐れがあると判明したためだ。

同社によると、実際に発火などの事故は起きていないとのことだが、販売した全機種を対象に無償点検を行い、部品の交換・修理を実施することを決定したという。対象になるのは、1989年から1997年の間にコロナ工業が製造した「常湯手段」やデンソーが製造した「常湯讃歌」など7機種で、販売台数は計9万7,221台に及ぶ。

同社では、1日付けの全国の主な新聞紙上に社告を掲載し、ホームページでも告知したほか、当該製品を使用する顧客に対してダイレクトメールを送付して周知徹底を図るとしている。また、専用コールセンターでも問合せや点検・修理を受け付けるという。発火の恐れがある機種については、点検・修理が完了するまでコンセントをプラグから抜き、使用を中止する必要があるとのこと。詳しい停止方法や問い合わせ方法は同社ウェブサイトに記載されている。なお、同社では1997年6月以降、24時間風呂は販売していない。

発火の恐れがある機種(製造:コロナ工業)

製品写真 対象機種名 製品形式 点検修理内容
常湯手段 BS-4126 ヒータ交換、基板交換、防滴処置
泡湯家族 BS-1126 ヒータ交換、防滴処置
シエスタ DWEE1001 ヒータ交換、基板交換、防滴処置
常湯手段II BS-4128 基板交換、防滴処置
常湯家族 BS-1127 安全確保のための点検、防滴処置
新常湯手段 BS-4127 安全確保のための点検、防滴処置

発熱・発煙の可能性がある機種(製造:デンソー)

製品写真 対象機種名 製品形式 点検修理内容
常湯讃歌 BS-5126 基板交換、コネクタ部を絶縁被覆付閉端接続子に交換
常湯讃歌 BS-5128 コネクタ部を絶縁被覆付閉端接続子に交換
常湯讃歌 BS-5130 コネクタ部を絶縁被覆付閉端接続子に交換