ノースウエスト航空(以下、NW)は7月1日より、成田 - サイパン線を1日1便増便する。増便となるNW100便は毎日運航で、時間は20時45分成田発という夜便。この夜便により、会社帰りのビジネスマンやOL等の利用増加に期待を込める中、NWはマリアナ政府観光局と合同で旅行代理店向けにマリアナ諸島の理解を深めるセミナーを開催した。

エアバスA330-A300

今回の増便によりNWは成田 - サイパン線を1日2便、名古屋 - サイパン線を含めば日本から1日3便を就航させる。これは他の航空会社に例を見ない。増便の理由は「現地旅行関係会社や観光局からの需要増加」とし、マリアナ政府観光局は「燃料サーチャージの高騰が問題になる中、比較的近場のサイパンが再び注目されています」と語る。

ノースウエスト運航スケジュール。2日より就航する早朝5時サイパン発のNW99便は帰国後の出社も可能?

ノースウエスト航空 東日本代理店営業部の河田繁氏

セミナーでは、ノースウエスト航空 東日本代理店営業部の河田繁氏が増便の狙いや使用機材のエアバスA330 - A300型機(ワールド・ビジネスクラス34席、エコノミークラス264席)の特徴を説明。「7月以降、サイパン線は利便性と座席供給数が大幅に向上します。今後もサイパン線に注力していきます」とサイパン線への販売に意欲を示した。


マリアナ政府観光局 高久渉氏

サイパンをはじめ、テニアン、ロタなどマリアナ諸島の観光を促進するマリアナ政府観光局では、増便により、ファミリー層以外の集客、関東近郊在住者の利用増を期待しているという。「今回のセミナーは関東甲信越で6回開催を予定してますが、その理由としては夜便により、今まで前泊が必要だった東京近郊の利用者が増えることが予想されるからです」(マリアナ政府観光局 高久渉氏)。また、今までサイパンなどマリアナ諸島の企画旅行商品が、価格競争による低価格での販売により、航空会社、旅行代理店双方にとって利益に結びつき難かったことから、適正価格での販売を促し、商品の見直しを図るという。セミナーでは、マリンスポーツ、ゴルフ等のマリアナ諸島での楽しみ方や英語レッスン、異文化体験といった旅行の"+アルファ要素"について数多くPRした。

なお、NWとマリアナ政府観光局ではNW100便就航記念キャンペーンを実施。機内食を利用する際に、食事のトレイに用意されているキャンペーンの案内用紙をDFSギャラリア・サイパン店にてNW特製エコバックと引き換えられる。さらに、キャンペーン後には、抽選でオリジナルスポーツバッグも100名にプレゼントするとしている。