ねじ専門店が考案した「ねじキューピー」に続き、山梨県富士吉田市の22の加盟店からなる「富士えびす商店会」が製作した「恵比寿さんキューピー」が人気沸騰中だ。加盟店でしか手に入らないプレミア物に、すでに1,000個の半数以上が売れ、大いに商売繁盛に貢献しているという。

山梨県富士吉田市のパン店や酒屋など22店が加盟する「富士えびす商店会」が作った「恵比寿さんキューピー」。可愛らしいキューピーのイメージとは正反対の"髭面"。全国各地から問い合わせが殺到しているが、加盟店に足を運ばないと買えないプレミア物!

ご当地キューピーの人気に着目した同商店会は今春さらなる商店会の活性化を願い、商店会の名前の由来でもある市内の北口本宮冨士浅間神社の「富士えびす」のデザインで業者に依頼。完成したのは左手に鯛を抱え、釣竿を持ち、羽織に身を包んだ七福神の一員であるえびすの容姿に間違いはないが、キューピーの可愛らしい顔に黒い髭が貯えられているため"ちょい悪"風。5月に市の祭りで初披露されると、人気に火がついた。1個525円で通販は受けていないものの、現在では在庫は残り400個ほど。同商店会の吉沢秀雄会長も「(コスチュームキューピー)マニアもいるから、ある程度売れるとは思っていたが、こんなに反響があるとは……」と驚き、「商売の神様だけに商売人にご利益があれば嬉しい」と話している。

実は、加盟店の1つである酒店がオリジナル商品「富士山焼酎」の販促品として「焼酎富士山キューピー」を製作した際、「商店会でも作ったらイベントや広告にも使えると思い、ついでに『恵比寿さんキューピー』も作ったんです」(深澤央店主)という誕生秘話もあり、「"ついで"の方が人気になっちゃいました!!」と話している。

「恵比寿キューピー」に人気を持っていかれた「焼酎富士山キューピー」