横浜日仏学院と横浜赤レンガ倉庫1号館は27日より、ビデオアート展「横浜フランスヴィデオコレクション2008」を開催する。同イベントは、フランス人キュレイターが厳選した世界の質の高い映像作品を横浜に集結させたもので、「横浜フランス月間」および「日仏交流150周年」にちなんで催されるという。入場は無料。7月6日まで。

パスカル・リエーヴル氏による作品 (C)Pascal Lievre

同展を主催する横浜日仏学院によると、フランスでは国立美術館によるヴィデオアート収集が盛んなほか、ヴィデオアート学科が設置された大学やメディアアート専門の国立芸術学校を持つなど、国を挙げてこの分野の育成に力を入れているという。同校ではこうしたフランスの質の高い映像アートを日本で紹介しようと過去2回のイベントを開催し、反響を集めてきた。

3回目となる今年の「ヴィデオコレクション」には、13人のアーティストとフランスのナント市美術学校の学生20人がそれぞれ3~10分程度の作品を合計40本程度出展する。出展されるのは、4人のフランス人キュレイターが厳選した刺激的で質の高い作品ばかりとのこと。さらにフランス人アーティストのパスカル・リエーヴル氏とリディ・ジャンディパネル氏が初来日し、ジェンダーや身体をテーマに制作されたヴィデオや写真のインスタレーションを行うという。また、28日・29日の両日にはキュレイターとアーティストによる講演と上映会が予定されている。講演会の参加費は一般800円。

(C)Franck et Olivier Turpin (C)Nicolas Boone and Johann Van Aerden (C)Dorothee Lorang