ビー・エム・ダブリューは16日、7速ダブルクラッチAT「Mダブル・クラッチ・トランスミッション」(M DCT Drivelogic)を搭載したニューBMW M3セダンとクーペを発売する。共にエンジンには420PSを発生する4L V型8気筒 DOHCエンジンを搭載する。価格はM3セダンが1,020万円、M3クーペが1,050万円。

M3 クーペ

M3 セダン

M DCT Drivelogicは、トランスミッション内が1、3、5、7速の奇数ギアと、2、4、6速の偶数ギアに2分割されており、それぞれクラッチが1組ずつ用意されている。2つのクラッチを交互に作動させることでエンジンパワーの伝達を遮断せずに、継続的にトルクを利用できる。ギアチェンジには、ステアリングホイールに搭載されたシフトパドルか、センターコンソールのセレクトレバーを使用する。クラッチペダルは装備されず、ドライバーはアクセルペダルから足を離す必要もないとのこと。また、ドライブモードを利用することで、自動ギアチェンジも可能。トランスミッションはゲトラグ製。構造から、クラッチ部分はDSGなどと同じボルグワーナー製と思われるが、クラッチの製造元については公開されていない。トランスミッション以外の仕様は従来のM3シリーズと共通している。

ニューM3のコックピット

M DCT ギアレバー