ランボーが好調だ。先週末に封切られた『ランボー 最後の戦場』が公開後2日間で16万人を動員、興行収入も2億円を越えた。これは昨年公開された『ロッキー・ザ・ファイナル』の記録の比較で約153%となる。また、サイクロンの被害にあったミャンマー復興のためのチャリティーオークションが現在開催中だ。

『ランボー 最後の戦場』

20年ぶりの復活となったランボー、現実世界では図らずも舞台となるミャンマーの実態が世界に露呈したタイミングでの公開となった。全国304館で公開された同作の観客動員数は、5月24日・25日合計で16万203人を記録。昨年4月に公開された『ロッキー・ザ・ファイナル』(10万203人)と比較すると1.5倍以上の"大戦果"だ。

前作から20年を経てなお戦う!

そしてもうひとつ、熱い戦いが繰り広げられているのが、本編で使用されたランボーの「弓」(コンパウンド・ボウ)のチャリティーオークションだ。作品の舞台となったミャンマーのサイクロン被害復興に役立てたいというスタローンの発案から提供されたもので、レプリカではなく撮影で使用されたホンモノ、もちろん直筆サイン入りという貴重な品。元グリーンベレーのランボーを支える最強の武器であるこの弓は、今回の作品でも重要なシーンで使用されている。

弓にサインし……

構えて見せるスタローン

オークションは5月28日に1円からスタート、あっという間に5万、10万、20万と入札され、3日目を迎えた30日夕方の時点で35万円の価格をつけている。急加速の反動かその後は小康を保っているが、まだまだ先は長く、戦いの行く末は予想がつかない。最終的な決着が付くのは6月11日の予定だ。

シルベスタ・スタローンは60年も内戦が続くミャンマーについて、世界の人に「しっかりと目を向けて現状を見て欲しいと思い、本作の舞台としてミャンマーを選びました」とコメント。また、今回のサイクロン被害については「ミャンマーの軍事政権がどれだけ国民を無視し、信用していないかが露見したと思う。この犠牲者は多大で、とても悲劇的なことだが、サイクロンとこの映画によって、世界の目がミャンマーに向けられ、少しでも彼らの暮らしが良くなることを望みます」と語り、オークションを通じて作品がミャンマーの人々の役に立つことを願った。

このオークションでの収益はユニセフに寄付され、サイクロンの被害にあったミャンマーの復興のために使われる予定だ。

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