J.R.R.トールキンの小説『ホビットの冒険』(原題:The Hobbit, or There and Back Again)が映画化されるにあたり、『パンズ・ラビリンス』などを手がけたギレルモ・デル・トロが監督を務めると正式に公表された。

『ホビットの冒険』は同じくトールキンの小説『指輪物語』の前日譚にあたり、映画版も『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズにつながるものとなる。また、二部作で制作されることが既に決定しており、2011年、2012年の公開が予定されている。

デル・トロは現在ポスト・プロダクションに入っている『Hellboy II』の作業を終えた後、ニュージーランドに拠点を移して、エグゼクティブ・プロデューサーのピーター・ジャクソンらと共に、二作を立て続けに撮影する。後編では、『ホビットの冒険』と『ロード・オブ・ザ・リング』の間の60年を描くという。

ストーリーの軸は魔王サウロンの指輪をひょんなことから手に入れたホビット、ビルボ・バギンズ。言うまでもなく『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの主人公・フロドの養父だ。2008年中にキャストを選出し、2009年初頭には本格的な撮影をスタートさせる。『ロード・オブ・ザ・リング』に魔法使いガンダルフ役で出演したイアン・マッケランは自身のウェブサイトで、ファンから寄せられた「『ホビットの冒険』でもガンダルフをやりたいですか」という質問に、「是非。もしそうなったら、私はとても幸せな俳優だ」と回答している。

脚本家はまだ決定していないが、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの脚本チームが続投すると見られている。制作、配給はニュー・ライン・シネマ、海外配給はMGMとワーナー・ブラザースが行う。