東京マラソン2007開催後のマラソンブームに乗じて、ランニングを始めようと思い立った私。市民マラソンチームに所属している知人に誘われ、練習を見学したものの、毎週決まった時間に参加というわけにもいかず断念すること1年……。「ひとりで走るランニングは、終わった」というナイキのテレビCMを見て、「これだ!」とひらめいたのである。それは、「Nike + iPod」を使用したランニング法だった。

Nike + iPod スポーツキット(左・3,400円)とiPod nano

「ひとりで走るランニングは、終わった」というメッセージのもとに展開される「Nike + iPod」は、新しいランニングスタイルを提案するサービス。ナイキとアップルが共同で提供し、世界160カ国以上のユーザーが利用しているという。「Nike + iPod」のサービスの利用に必要なものは、「iPod nano」、「Nike + iPod スポーツキット」、「Nike+対応シューズ」の3点。これら製品を使用すれば、ランニング中に音楽を楽しむ以外に、ペース、距離、消費カロリーなどの情報を音声とiPod nanoのディスプレイ表示で確認することができるのだ。

また、インターネット上のnikeplus.comで、自分のワークアウトデータを管理したり、目標を設定することもできる。詳しい仕様については、「Nike + iPod スポーツキット」紹介記事を参照してほしい。

自分の好きな音楽を聴きながら楽しくランニングできるうえ、ワークアウトの結果も簡単に管理できるとあって、私は早速、利用を決意。iPod nanoは手元にあったので、Nike + iPod スポーツキットとNike+対応シューズを購入することにした。

正しい靴の履き方とは

Nike+対応シューズを購入するにあたって、ナイキ ランニング・アドバイザーのMIDORIさんにアドバイスをいただいた。選んだ靴は、「ナイキ エア ズーム ストラクチャー トライアックス+ 11」。2008年の新モデルとなるシューズで、着地の衝撃を緩和するクラッシュパッドシステムなど足を守る機能を備えるとのこと。また、反発性に優れたズーム<エア>を採用することで、自然な蹴り出しも可能にしているという。

ナイキ エア ズーム ストラクチャー トライアックス+ 11(12,075円)。ランニング時には体重の3倍の負荷が足に加わるという

左足側の中敷の下に用意されたくぼみにセンサーを入れる(写真は、ゴム製のダミー)

センサーが入る左足側の中敷には印がついている

続いて、正しい靴の履き方についてもレクチャーしてもらった。「シューズは、ただ履くのではなく、しっかりと装着させることが重要」とMIDORIさん。シューズを脱いだときに、紐が結べたまま脱げるようではゆるすぎるのだという。しかし、きつく結びすぎてもいけないので、さじ加減が難しい。

MIDORIさんに伝授していただいた方法では、靴を履くときには、まず靴紐を一度つま先部分から結び目の一番上まですべて緩め、足を入れたら、つま先から靴ひもの穴の4つ目くらいまでを足先が自由に動く程度に締める。その後、かかとで地面を何度かついてから、かかとに重心を置き、つま先を上げたままの姿勢でひもをしっかりと結んでいく、のがポイントだという。ポイントを参考にしながら、靴を履いて歩いてみると、たしかに足と靴が一体化したような感触を得られた。

これでシューズ、Nike + iPod スポーツキット、そしてiPod nanoが揃った。いよいよ「Nike + iPod」サービスを利用することに。投資してしまった分、ランニングをしてもとをとらなくては……! という貧乏くさい根性でランニング熱がさらに高まる。