3月1日に公開される映画『ガチ☆ボーイ』の記者会見が4日、都内で行われた。会見には主演の佐藤隆太を筆頭に向井理、宮川大輔、仲里依紗、泉谷しげる、小泉徳宏監督、プロデューサーの亀山千広が出席した。また、この映画の出演者であり現在妊娠中のサエコから、ビデオメッセージも届けられた。

記者会見に登場した面々。左から泉谷しげる、仲里依紗、佐藤隆太、向井理、宮川大輔、小泉徳宏監督。後列は学生プロレスの面々

『ガチ☆ボーイ』は、学生プロレスにすべてをかける難病の大学生の姿を描いた青春映画。主人公の大学生・五十嵐良一は在学中に司法試験に合格するほどの頭脳を持ちながらも、ある事故の後遺症でその日にあったことを全て忘れてしまう「高次脳機能障害」を負ってしまう。五十嵐は仲間や家族に支えられながら、「マリリン仮面」として学生プロレスに打ち込み、生きる喜びを見出していく。

五十嵐はマリリン仮面として学生プロレス界のスターになる

一晩眠ると記憶がすべてリセットされてしまう五十嵐は写真とメモですべてを記録する

まずは本作の亀山プリデューサーが「小泉監督はかなり年齢は若いが、泣かせの演出が上手な監督。若いのに不遜な態度で逆にこいつなら任せられると思った(笑)」と監督について語った。これを受けて弱冠27歳で本作を監督した小泉は、「情熱の全てを注ぎこんだ作品です」とコメントした。続いて主役の五十嵐良一を演じた佐藤が「全身全霊捧げた作品です。高次脳機能障害という役を演じるのは、僕にとって役者として凄い挑戦でした」と真剣な表情で語った。

「CGもワイヤーも、吹き替えもないプロレスシーンを見てください」と語った佐藤

学生プロレス研究会のリーダー・奥寺を演じた向井は「プロレスシーンの撮影で肋骨を1本折ってしまいました」とハードな撮影エピソードを披露。良一を支える健気な妹・茜を演じた仲は「高校最後の夏休みにこんな純粋な役を演じられて幸せです」と嬉しそうに語った。

「人間はダサくてもかっこいいと、教えてくれる作品」と作品を語った向井

「私も学生プロレスをしてみたくなりました」と無邪気にコメントした仲

学生プロレス研究会のOBを演じた宮川は「レスラー役かと期待していたらOBの役でした」とコメントしたあと、ロケ現場で起きた"すべらない話"を披露して会場を沸かせた。良一の父・恒男を演じた泉谷は泉谷「撮影中は酷い現場。宿は幽霊ホテルだし(笑)」といつもの悪態で笑いを呼んだが、「監督の演出は若いくせにしつこい。『好きなだけやれ』と言ってやった」と小泉監督にエールを送った。

コメントが多く「喋りすぎだよ!」と泉谷に怒られた宮川

「こんな映画で感動するな(笑)」といつもの泉谷節全開

五十嵐の所属する学生プロレス研究会のマネージャー・朝岡麻子を演じたサエコはビデオレターでコメント。「最近は家事に忙しい毎日です。この映画で『頑張れ』とか『ありがとう』のひと言は凄く力をくれると感じました」と自身の近況と作品への思いを語った。また会場では、学生プロレス団体によるエキシビジョンマッチも行われ、『ガチ☆ボーイ』で描かれる学生プロレスの魅力をアピールした。

サエコもビデオレターでコメント

笑いと痛いが共存した学生プロレスの世界

『ガチ☆ボーイ』は3月1日より全国東宝系にてロードショー

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