司馬遼太郎の代表作を原作としたNHKのスペシャルドラマ『坂の上の雲』の新キャスト発表会見が9日、横浜市緑山スタジオにて行われ、本木雅弘、阿部寛、松たか子、伊東四朗、竹下景子など主要キャストが出席した。

劇中の衣装を着て登場した出演者たち。左から松たか子、阿部寛、本木雅弘、伊東四朗、竹下景子

『坂の上の雲』は明治時代を舞台にした長編歴史ドラマ。軍人で秋山家の兄弟・好古と真之、歌人の正岡子規や作家の夏目漱石を中心に、明治という時代を生き抜いた人々の青春群像や、日露戦争などが、壮大なスケールで描かれる。まずは海軍軍人・秋山真之を演じる本木が「主人公たちにとっては大変な時代だったんでしょうが、羨ましくも思える時代の人物を演じられて幸せです」と挨拶。陸軍軍人で真之の兄・好古を演じる阿部は「乗馬のシーンのため、乗馬の練習をし過ぎました」と笑顔で語った。

「伊東さんに昔から興味があったので、親子として共演できて嬉しい」と語る本木

「私生活の変化がいずれ夫婦役の演技に生きるかも」と語る新婚の阿部

今回の会見では松、伊東、竹下の3人が新キャストとして発表された。好古の妻となる佐久間多美を演じる松は「壮大なスケールの作品に参加させていただいて光栄です」と笑顔でコメント。松山家の主、松山久敬を演じる伊東は「今の時代から見ても、一番、日本人らしいと言える立派な兄弟の父親を演じる事になりました。でも、久敬は僕同様に茫洋とした人物です」と挨拶し笑いを集めた。秋山家の母親、秋山貞役の竹下は「母親役ですが、出産シーンはさすがに厳しいかと思いましたが、なんとか順調に撮影しています」と 語った。

結婚報道後、このドラマの撮影が初めての仕事となる松

夫婦役としてすでに息もピッタリの伊東と竹下

『坂の上の雲』は、NHKにて全13話を2009年秋から2011年秋までの3年間かけて放送する予定。昨年の11月にクランクインし、今月下旬にはロシアでの撮影も予定されている。