今手がけるのは「サムライ+ゾンビ」

これからの北村監督は、どんな活動を見せてくれるのだろうか。

「ハリウッドで1本撮って、『帰って来ました」じゃしょうがないので、向こうに腰を落ち着けてやります。この秋には次の作品も決まって動きだしますし。『VERSUS』のハリウッドリメイク企画も進めてます。やはり未だに世界で一番観られている僕の作品で、リメイクの要望も多いので。これは今、脚本を書いているところです。オリジナル版の150倍ぐらいの予算で、とんでもない規模の作品になると思いますよ。それ以外にもオリジナルの脚本が4つぐらいあります。あとハリウッド以外だと、日本で映画のプロデュースを進めてます。僕が脚本とプロデュースを担当するホラー映画なんですけど、外国でウケるような、侍+ゾンビみたいな(笑)。これから僕が日本でやるべき事は、新しい才能を発掘していく事だと思うし」

北村監督は現状に浮かれる事もなく、これからの自身の活動を見据えている。

「得意なアクションと、ド派手なエンタテインメントに関しては、日本ではやり尽くしました。もう物理的にも、予算的にも、日本映画では限界となっていましたし。現実問題として、僕がそれを続けるのはハリウッドでなければ不可能。逆に日本でしか出来ない企画もあるから、日本でやる事もあるかもしれない。ハリウッドでは完全に一からの新人監督として、このまま、登り詰めることのできる場所まで登るつもりです。まずは次回作の『ミッドナイト・ミートトレイン(原題)』で『ラブデス』を抜く自己ベストを狙います」

自分の才能を信じ、有言実行を貫きハリウッドデビューまでたどり着いた北村監督。彼の愛に溢れた戦いは、まだまだ続いていきそうだ。『ラブデス』を楽しみつつ、来年のハリウッドデビュー作の公開を待ちたい。

ラブデス プレミアムエディション
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11月21日発売 4,935円