東京芸術大学大学美術館では4日より、東京芸術大学創立120周年企画の一環として「岡倉天心―芸術教育の歩み―」を開催する。開催期間は11月18日まで。

平櫛田中《岡倉天心像》1931年 東京藝術大学蔵

岡倉天心は、明治時代に活躍した美術思想家であり、東京芸術大学の前身である東京美術学校設立に貢献した他、美術学校の教育環境の整備や美術史の編纂など、さまざまな業績を残した。

狩野芳崖《悲母観音》(重要文化財)東京藝術大学蔵

横山大観《村童観猿翁》東京藝術大学蔵

同展は、天心の東京美術学校在任時代(明治20年~明治31年)にスポットをあてて、功績や思想を多角的に検証していく。内容としては、天心が収集したとされる「絵因果経」や「悲母観音」などを展示。さらに、在職時代の学校の授業内容や、天心が始めたとされる古美術一級品を模写・模造する事業などを紹介する。

観覧料は、一般500円、高校・大学生300円、中学生以下が無料。開館時間は10時~17時、休館日は毎週月曜日(ただし10月8日は開館、翌10月9日が休館)。