第2部では、大和証券投資信託委託のマーケティング本部チーフ・プレゼンター、鈴木裕子氏が、自社の金融商品を紹介しつつ、最近の投資信託動向や投資におけるリスクなどをわかりやすくレクチャーした。

大和証券投資信託委託の鈴木裕子氏

リスクを抑えるのに適した資産分散型の投資信託

最近の投資信託動向について鈴木氏は「長引く低金利、将来の年金をはじめとする様々なお金の不安などをきっかけに、資産運用を本格的に考える人が増えています。また、少額から手軽に始められる資産運用として、投資信託を活用される方も着実に増えています」と語る。株式投信残高の推移を見ると、1997年は、約10兆円なのに対し、2007年6月には約67兆円まで増えているという。中でも、資産分散型(債券、株式、不動産投資信託証券など、複数の資産に分散投資する)の投資信託が伸びている。

鈴木氏が「資産をバランスよく運用することで、リスクを分散しながら安定的な資産運用ができる」というように、資産分散型ファンドが最近特に注目されているという。とはいえ、分散してリスクを回避しても、リスクは気になるところ。その点を鈴木氏は「資産を分散させるだけではなく、長期的に運用し、時間を分散させるのがリスクと上手に付き合っていけるコツです」と語る。つまり、短期間では、一時的な要因によって値動きの幅が大きく変動し、リスクを生じることもあるが、長期間ではその変動リスクが小さくなる傾向にあり、誰しもが悩む投資のタイミングは、購入時期を分散させることで、リスクが小さくなる傾向にあるというわけだ。

そして、分散をキーワードに今人気のあるファンドとして「りそな・世界資産分散ファンド(愛称・ブンさん)」を紹介した。同ファンドは、投資信託の評価・格付けなどの情報を提供しているモーニングスター(国内ハイブリット型・国際ハイブリット型部門)において最優秀ファンド賞を受賞した商品。特色として、

○利回り水準の高い海外資産に投資
○日本を除く世界の債券、株式、リートの3資産へおよそ均等に配分
○投資対象からの継続分配と、基準価額に応じたボーナス分配

がある。つまり、魅力的な銘柄を選別して好利回りを追求し、地域・通貨分散をはかりリスクを抑え、基準価額の水準に応じた売買益等を投資家に分配するファンドで、利益を生むトップファンドの一つだと鈴木氏は強調した。この商品は、りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行で扱っているので、興味を持たれた方は一度窓口で相談してみてほしい。