翌日は、グランドハイアット東京で来日記者会見が行われた。この日も200人以上の報道陣が集まり、海外のプレスも多く来場。

前日とは打って変わって、カジュアルな衣装のダニエル

冒頭挨拶でダニエルは「日本のファンの皆さんに支えられた7年間でした。このシリーズを通して偉大な監督と仕事ができ、自分も俳優としてレベルの高い演技を徐々にできるようになってきました。これもヘイマンのおかげです」とコメント。ヘイマンも「ダニエルら出演者の成長を見られるのがこの映画を見るハイライトになっているのではないでしょうか。謙虚さや誠実さは第1作から変わってませんから」と語り、両者のタッグが不動なものと感じさせる。また、初のキスシーンの感想を記者から求められるとダニエルは「皆さん注目しているようですが、それほどたいしたことではありませんでした。最初は緊張しましたが、他の演技と一緒です」とベテラン役者のような発言を。

ヘイマンが「ダニエルはキスがうまいんだよ」と言うと、ダニエルはさすがに照れたような表情を

日本のファンから、多くのファンレターをもらったというダニエル。中には変わったものが届いたようだ。「ある日本のファンの方から大きな耳が届いたんです。私はまったく理解できなかったんですけど、皆さんはおわかりなんですよね(笑)」と。たぶん、某お笑い芸人の小道具のことだろう。ファンからの手紙や贈り物をちゃんとチェックしているようだ。そんなダニエルの来日はファンにとって最高のプレゼントだったに違いない。

そして、同作の見どころをダニエルと訊くと「クライマックスの戦いも見ものですが、ゲイリー・オールドマンが演じるシリウスブラックの『我々人間は明るい部分と暗闇がある。でも、どちらを選ぶかによって、どういう人間かということがわかる』というセリフがあります。これが大きなメッセージになっています。そこから、人間の強さや諦めないことの大切を感じてもらえれば」と締めくくった。同作は7月20日より丸の内ピカデリーほかで全国ロードショー。

(写真:島田香)