パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパンは8月、霊能者が犯罪捜査に協力していく姿を描くテレビドラマ『ミディアム~霊能捜査官アリソン・デュボア~』のDVDのレンタルを開始する。また、セルは今秋の予定。それに先駆け、主人公の実在モデルでもあるスピリチュアル・プロファイラー、アリソン・デュボア(35)が来日。14日に都内で開かれた試写会には、アリソンをはじめフリーアナウンサーの山本モナらが登場し、ドラマの見どころなどについて語った。

記者会見の模様。写真左からアリソン・デュボア、山本モナ

"霊能者"を意味する言葉をタイトルに冠したドラマ『ミディアム』は実在する女性霊能者アリソン・デュボアをモデルに、ヒロインの数奇な日常を描いた犯罪ミステリーで、2005年に全米NBCネットワークで放送を開始した。死者とコミュニケーションがとれる特殊な能力を使って、難事件に立ち向かう一方で、心優しい夫と3人の娘に恵まれた主婦としての顔を持つアリソン。そんな犯罪捜査と家庭生活の両立に奮闘する姿が幅広い層に支持され、既に第4シーズンの放送が決定しているという。アリソン役には、本作でエミー賞最優秀主演女優賞に輝いたパトリシア・アークエット、夫のジョー役は『ペリカン文書』『ジョー・ブラックをよろしく』といった、いくつものハリウッド大作に出演経験のあるジェイク・ウェバーが務める。

DVDの発売を記念して開かれた試写会の前に開かれたトークショーには、アリソン・デュボアが登場。アリソンは「初めての東京に興奮しています」と笑顔を見せた後、自分の特殊能力に気づいた時のことにも触れた。「6歳の時でした。その日は曽祖父のお葬式があったんです。夜、目が覚めると曽祖父がベッドのそばに立っていて『私はもう苦しくない。いつでもそばにいるとお母さんに伝えてくれ』とメッセージを託されました。そこで私は母親の寝室へ行き、曽祖父が話したことをそのまま伝えました。そしたら母は『早く寝なさい』って(笑)」。アリソンによると、幼少時の方が素直で集中力があるため、大人より霊が見えてしまうという。

幼少時の霊体験などについて語るアリソン

続いて、アリソンの日本語吹き替えを担当した声優の松本梨香が花束を手に登壇。松本は「このドラマから人とのつながりや見えないものへの愛を感じます。1話1話に心を揺さぶられて、涙なくしては演じられない」と熱く語ると、アリソンは「自分のことを他人にわかってもらえないとか、仕事と家庭を両立することへの悩みなど誰もが経験していくことをアリソンの視点で描いているところが、非常に共感を持って見ていただける理由だと思います」と話した。

松本は「始めて会った気がしない。久しぶりに会う気分」というとアリソンは「何度も私の名前を呼んでいるせいね(笑)」

最後にフリーアナウンサーの山本モナがゲストとして現われ、スピリチュアルな世界や体験談について質問。モナは「私は(ノルウェー人の父と日本人の母を持つ)ハーフなので、小さい頃から周囲の子供たちとは違うんだと感じていました」と打ち明けると、アリソンは「人と違う部分が本人の最大の魅力。そういった個性は他人との関係を隔てるものではないのです。私は自分の能力を恥と思ったことはありません。贈り物を授かったと神に感謝しています」と語った。

フリーアナウンサーの山本モナがゲストとして登場

家庭と仕事を両立させる秘訣を尋ねられると、「時間の余裕を持つことが重要よ。そしてユーモアのセンスを大事にすることね。子供に戻った気分でバカ騒ぎをしたり、雲の形で動物を想像してみたり……。そういう時間が自分にとって最も大切なものに気づかせてくれるはず」とアリソン。さらに「私は子供が最優先。次に仕事の順です。指輪やネックレスなど死者は生きている人に形見を残すけど、私は子供達に楽しい思い出をいっぱい残したい。なぜなら私が死んでから、もっとも私を思い起こしてくれるのは子供だと思うから」とにっこりと笑った。

アリソンの家族も登場

DVDのレンタル開始日はシーズン1~3が8月3日、シーズン4~7が8月24日となっている。また今秋にはシーズン1のコンプリートBOXが発売される予定。現在WOWOWにてシーズン2が放送中だ。