ETCマイレージサービスの基礎知識

ETCは事前登録不要の割引が多いが「マイレージサービス」は登録が必要。利用額は高速道路の事業者ごとで計算され、合算できないケースが多いが登録は一度で済ませることができる。年会費は不要。ただし2007年4月現在、首都高速道路はこのサービスに参加していない。

インターネット上で登録すれば申込当日からポイントが付く。郵送も可能だが、手続きに数週間かかる。手続きには車載器管理番号、車両番号、ETCカード番号などの入力が必要。複数のユーザー登録を行う場合の登録カード枚数は、1台のETC車載器に対して「ハイカ・前払」残高管理サービスとETCマイレージサービスの両サービスで合計4枚まで。

このサービスは走行した実績に応じてポイントがたまるシステムで、走行した月の翌月20日にポイント付与が行われる。ポイント還元の申込をすると、還元額(無料通行分)が積み増しされる。ポイントは各会社ごとにたまるが、還元額は共通して使える。なお、支払い時にマイレージの還元額(無料通行分)や「ハイカ・前払」残高管理サービスの残高がある場合はそちらが優先して支払いに充当され、ユーザーはその優先順位を選べない。また、マイレージに参加していない高速道路や有料道路ではマイレージ還元額は利用できない。

支払い時の優先順位
1 マイレージ還元額(無料通行分)
2 「ハイカ・前払」残高管理サービスの前払金(残高)
3 ETCによる支払

注意点は以下の通り

  1. 登録したETCカードごとに精算される。そのカードを登録したETC搭載車以外を使って利用した場合もマイレージは合算される。複数カード間の合算はできない
  2. マイレージの還元額、「ハイカ・前払」残高管理サービスの前払金による支払分はポイントが付かない
  3. ポイントを合算できるのは東/中/西日本高速道路株式会社と宮城県道路公社の4社のみ。あとは各有料道路事業者ごとにポイントがたまる
  4. 利用した合計額ではなく、1回利用したごとの金額についてポイントが付与される
  5. ポイントの有効期限(還元額に交換できる期間)は最大2年間。ポイントが付いた年度(4月~翌3月)の翌年度末まで