本州四国連絡高速道路

本州四国連絡高速道路は神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道、西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)を管理している。ETC車は通常より安い特別料金からさらに約5.5%割引になる「特別割引」が受けられる。マイレージサービスは1回の利用ごとに、50円につき1ポイントがたまる。「特別割引」とあわせて最大18.5%の割引になる。

計算例:通常料金×94.5%(ETC特別割引率5.5%)×86.2%(マイレージサービス割引率最大13.8%) ≒81.5%(18.5% 割引)

普通車の特別割引

路線名 区間 現行料金 割引後料金 割引額
西瀬戸 西瀬戸尾道―今治 4,700円 4,440円 260円
瀬戸中央 早島―坂出 4,100円 3,874円 226円
神戸淡路鳴門 神戸西―鳴門 5,450円 5,150円 300円

マイレージサービスのポイント累計数還元額割引率

ポイント数 還元額 割引率
100ポイント 200円分 3.8%
200ポイント 500円分 4.8%
600ポイント 2,500円分 7.7%
1,000ポイント 8,000円分 13.8%

福岡北九州高速道路公社

福岡北九州高速道路公社は、福岡都市高速、北九州都市高速を管理している。2007年7月31日まではキャンペーンのため、マイレージサービスは1回の利用ごと、100円で6ポイント(基本は1ポイント)がたまる。さらに月ごとの利用額でポイントが加算される「加算ポイント」は1ヵ月の利用金額に応じて100円につき最大19ポイントがたまる。たまったポイントは100ポイントから100ポイント(100円)単位で交換可能。

月間利用額ごとの加算ポイント

月間利用額 加算ポイント(100円に付き)
~5,000 0ポイント
5,000~10,000 3ポイント
10,000~20,000 100円につき6ポイント
20,000~30,000 100円につき12ポイント
30,000~ 100円につき19ポイント

「特定区間割引」は4号貝塚―粕谷・福岡IC間で20%オフ。1号線福重出口・石丸入口と5号線堤出入口の間を120分以内に乗り継ぐ場合は、「乗り継ぎ割引」が適用され、新たに料金が徴収されない(1回限り)。曜日による割引は2つ。「日祝日割引」は日曜・祝日は終日10%割引、「土曜割引」は終日5%割引がある。「夜間・早朝割引」は平日(10:00~翌7:00)10%、土曜5%、日祝日は0%だが、曜日による割引との併用が可能。つまり、この時間帯はどの曜日も10%オフで、土曜、日祝日の7:00~22:00は5%、10%オフになる。

その他の割引

事業者向けに「大口・多頻度割引制度」があるが、これを利用するには東/中/西日本高速道路が定める要件を満たす必要がある。また、申込が必要で、ETCコーポレートカード(東/中/西日本高速道路株式会社発行)を利用し、料金は1ヶ月分をまとめて翌月末までに支払う。障害者のための「障害者割引」も事前登録が必要。大型車限定の「環境ロードプライシング」は大型車が住宅地域ではなく、環境影響の少ない臨海部で走るのを目的とした割引となっている。「二輪車のETCカード支払いによる割引」は、二輪車用ETC車載器が市販化されるまでの間、各有料道路事業者で特例にて実施。東/中/西日本高速道路の時間帯割引(通勤、早朝夜間、深夜)は対象外になる。

事業者名 対象割引
東/中/西日本高速道 マイレージサービス
首都高速道路 曜日別時間帯別割引、お得意様割引、ETC特定料金区間
阪神高速道路 マイレージサービス、平日時間帯割引/土曜・休日割引
本州四国連絡高速道路 マイレージサービス、ETC特別割引

ETC専用の割引は割引率が高いものが多く、今の段階でも非常に魅力的だ。今後も高速道路各社はETC利用を前提とした多彩な割引を計画中だが、その中でも首都高速が2008年から計画している料金制度の改定(現在の均一料金制から距離別料金制へ移行する予定)でETCの利用が原則視されている点は見逃せない。出口で料金所をつくらずに、ETCで利用区間を把握する、という方向で既に計画は進められているのだ。つまり近い将来、ETCは高速道路の必須アイテムになる。いまは年に数回しか高速道路を利用しないユーザーも、ぜひ今のうちにETCデビューしておこう。