時間帯別の割引
利用した時刻をもとに割引が設定される時間帯割引。主な時間帯別の割引は以下のようになっている。この割引が重複した場合は、割引率が高いほうが適用される。なお、一部の高速道路、一般有料道路では適用されないケースもある。
割引の名称 | 割引適用時間 | 適用範囲 | 割引率 |
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通勤割引 | 6:00~9:00 | 大都市近郊区間を除いた全国 | 50% |
17:00~20:00 | 大都市近郊区間を除いた全国 | 50% | |
早朝夜間割引 | 22:00~6:00 | 大都市近郊区間のみ | 50% |
深夜割引 | 0:00~4:00 | 全国 | 30% |
関東近郊 | 東北道(川口~加須)、常磐道(三郷~谷田部)、東関道(湾岸市川~成田)、新空港道(成田~新空港)、関越道(練馬~東松山)、東名高速(東京~厚木)、東京外環道(大泉~三郷南)、中央道(高井戸~八王子) |
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大阪近郊 | 名神高速(大津~西宮)、中国道(中国吹田~西宮北)、近畿道(吹田~松原)、阪和道(松原~岸和田和泉)、西名阪道(天理~松原)、京滋バイパス(瀬田東~久御山淀) |
通勤割引
最大50%オフになる格安な割引。朝6:00~9:00、夕方17:00~20:00のいずれかに料金所を通過すればいい。「通勤」という名前がついているが、用途は通勤に限らず、旅行やレジャーが目的でも問題はない。ただし、走行100キロ以上では割引は受けられないので注意が要る。事前登録は不要。午前と午後、各1回ずつ適用できるが、大都市近郊区間は使えない。なお、長崎バイパスは川平料金所か川平本線料金所を指定時間に通過する必要がある。長崎バイパスと高速国道を走った場合は、「午前と午後各1回のみ適用」の原則の通り、先に走った分しか割引が適用されない。ただし、長崎多良見ICと長崎バイパスを連続して利用し、かつ共にETC通勤割引の対象となる場合は、いずれも割引になる。
割引できる利用例
IN 秋田南IC 5:45 →(16.2km、基本料金600円)→ 秋田北IC →(一般有料道路9.5km、基本料金350円)→ OUT 昭和男鹿半島IC 6:15 | 料金計算 (通勤割引適用:600×0.5)+350=650円 | 全体の利用距離が100km以内であり、かつ出口ICを6:00~9:00の間に通過しているので、秋田南IC→秋田北IC間に通勤割引が適用される。ただし一般有料道路は割引対象外のため、秋田北IC→昭和男鹿半島IC間の350円はそのまま変わらない |
割引できない利用例
IN 湯田IC 5:00 →(92.6km、基本料金2,550円)→ 秋田北IC →(一般有料道路9.5km、基本料金350円)→ OUT 昭和男鹿半島IC 6:30 | 料金計算 2,550+350=2,900円 | 一般有料道路区間も含めて利用距離が100km以内を超えるため、すべての区間で通勤割引が適用されない |
早朝夜間割引
大都市近郊区間のみのサービス。22:00~翌6:00の間に利用すると約50%オフになる。ただし、全体の利用距離が100km以内の場合に限る。多くの高速国道以外の有料道路は割引対象外だが、横浜横須賀道路、京滋バイパスは対象になる。
深夜割引
0:00~4:00のあいだに利用すれば、最大30%オフになる。出入り口の通過時刻は問わない。繁忙期も利用できる上、利用距離に制限がないので100キロ以上でも割引になる。なお、料金を計算する区間ごとに割引の適否を判断するので、2つの高速道路を走る場合はそれぞれに深夜時間帯に通過する必要がある。多くの高速自動車国道以外の有料道路(一般有料道路や首都高速道路など)は割引対象外。