ウェザーニュースは、2007年の花粉シーズンの傾向をまとめた。今シーズンの花粉飛散量は例年並から少なめに推移。特に3月中旬は全国的に気温が例年より低かったためか、飛散する花粉量はさらに少量に留まった。一方、今シーズンの花粉症を「辛かった」と答えた人は6割に上り、7割が「軽かった」と答えた昨年に比べ症状が重かったという。

今回の発表は2月1日から4月30日までの間の情報を分析してまとめたもの。調査は、全国から募集した花粉症家族100組(首都圏23組、各都道府県1~3組)の家庭に花粉家自動観測機を設置して花粉飛散量を計測したり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの花粉症症状について1日1回レポートした結果などをまとめた。

花粉の飛散について、今シーズンはスギ花粉とヒノキ花粉の飛散時期が明確に分かれたのが特徴としている。また、花粉症の症状について地域別で見ると、今年のスギ花粉は突発的に大量に飛ぶことが多く、花粉症の症状が突然現れ、辛いと感じることが今シーズンの前半に多かったという。また、近畿と東海は他地域よりシーズン後半に症状が重くなる傾向があり、同社では「ヒノキ花粉が大量発生したことに起因している」と分析している。男女別では男性より女性が辛いと感じ、年齢別では20~30代が「辛い」と回答した割合が高かった。ただし、年齢を重ねるとともに症状が軽くなる傾向が見られるという。

来年の花粉飛散量について同社は、関東~北日本は今シーズン同様「例年並~少ない」、西日本~中部では今シーズンに比べ多いが「例年並」と予測している。