秋葉原の面白さは、街全体で販売イベントがあること。今回はセガのプレイステーション 2用のRPG『シャイニング・ウィンド』が発売記念イベントを実施し、多くのショップが参加していた。また、フィギュアではエヴァンゲリオンの力を再確認。リボルテックの限定版が発売日に各ショップで売り切れ状態となった。
今週はプレイステーション 2用RPGに注目!
ゴールデンウィーク開けはちょっとマッタリしていた秋葉原だが、今週はゲームの購入者向けに、秋葉原全体でイベントが行われるなど盛り上がりを見せていた。今回のイベントは、セガから発売になったプレイステーション 2用のRPG『シャイニング・ウィンド』。2004年に発売された『シャイニング・ティアーズ』の続編に当たり、現在TVで放映されているアニメ『シャイニング・ティアーズ・クロス・ウィンド』は、前作と本作をつなぐ間のストーリーとなっている。アニメでの認知度アップや、セガのRPGシリーズのひとつである『シャイニングシリーズ』の人気もあり、今作も注目度の高い作品となっていた。店頭での販売価格は、6,500円前後。
今回、セガが発売記念イベント「『シャイニング・ウィンド』心にふれる抽選会」を秋葉原GiGO店頭で行った。これは、イベント参加店舗で『シャイニング・ウィンド』を購入し、抽選会場でレシートを見せると抽選に参加できるというもの。プレゼントには特賞として、イラストを担当したTony氏の描き下ろしサイン色紙や、出演声優の寄せ書きサイン色紙を用意。ほかにもサイン入りイラストパネルや、イラストが描かれた特製クリアファイルなどがあった。ソフト1本購入ごとに1回くじが引けるようになっており、ショップの店員によると、午前中から多くの人が訪れていたそうだ。また、ショップにより違うイラストのテレホンカードが特典になっていたということもあり、複数回抽選を行っていくケースも見られたそうだ。
アトラスからは、北欧神話をベースにしたプレイステーション 2用RPG『オーディンスフィア』が発売。店頭での販売価格は、6,500円前後。ショップでは『シャイニング・ウィンド』と並べて販売しており、キャラクター比較やお互いのデモを放映するなどの対決ムードを出していた。両タイトルとも滑り出しは好調ということで、「開店して1時間ほどは、会計の行列が途切れなかった」というショップも。
『シャイニング・ウィンド』と『オーディンスフィア』の2タイトルが並んで新作コーナーを占領。売り上げはどちらも好調な滑り出しだが、イベントがあったことで、見た目『シャイニング・ウィンド』がややリードしていたようだ |
アーティストの魅力と番組の魅力が対決
CDやDVDの発売は、月末から月頭にかけてが中心。来週は数多くの新作が発売され、ショップでも「普段なら入荷と同時に並べられるが、来週は閉店してから一気に売り場を入れ替えなければいけない」というほどの状況だ。そんな中で、今週登場したのはランティスから発売になった栗林みな実が歌う「United Force」。この曲はTVアニメ『機神大戦ギガンティックフォーミュラ』のオープニングで、店頭での販売価格は1,200円だった。同じくTVアニメ『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』のオープニングで、abingdon boys schoolが歌う「HOWLING」もEpic Records Japanより発売になっている。店頭での販売価格は1,020円。abingdon boys schoolは、T.M.Revolutionの西川貴教によるバンドプロジェクトで、この「HOWLING」が第2弾シングルとなる。
DVDタイトル、秋葉原だからといってアニメだけではない
DVDではアニメの新作が少なかったこともあり、20世紀フォックス ホーム・エンターテイメント・ジャパンが発売した『エラゴン 遺志を継ぐ者』のDVDをプッシュしているショップが多かった。少年とドラゴンによるファンタジー映画だ。通常版以外にも、特典映像をあわせた2枚組特別編、ブルーレイディスク版の3種類がならんでいた。店頭での販売価格は、通常版が2,500円前後、2枚組特別編が3,300円前後、ブルーレイディスク版が4,500円前後となっていた。
エヴァ量産型のリボルテック限定版は瞬殺
話題をさらったモデルは、海洋堂が発売するリボルテックシリーズの最新作。発売より1年を迎え新世代に突入したリボルテックは、従来シリーズを新たにリボルテックヤマグチと命名。第1弾として、『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に』に登場した「エヴァンゲリオン量産型」と「エヴァンゲリオン弐号機」を発売。店頭での販売価格は、1,900円前後となっていた。
リボルテックシリーズは、フレンドショップ限定モデルという限定バリエーションをラインナップすることもあり、今回は「エヴァンゲリオン量産型」に武器オプションをセットにしたバージョンが用意された。通常版は"翼"パーツをセットにしたバージョンとなっている。双方を組み合わせることで、より劇場版のシーンを再現しやすくなるのだが、"武器"バージョンはほとんどが発売日に売り切れとなっており、再入荷の予定は今のところないそうだ。ショップでのサンプル展示も、翼バージョンを空に浮かせて、武器バージョンで弐号機を襲っているシーンを見かけることが多かっただけに残念だ。
バンダイからは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』に登場したナイトメアフレーム「ランスロット」が、ついにプラモデルで登場。スケールは1/35だが、原作での設定が小さいこともあり、実際に展示してあったサンプルを見るとそれほど大きくはない。店頭での販売価格は、1,600円前後となっていた。
ランスロットよりも搭乗者のスザクが目立っているようにも見えるパッケージ。キャラクターフィギュアが先に登場する作品だけのことはある |
サンプルをみると、ナイトメアフレームの特徴が良く表現されているのがわかる |
タカラトミーからは『装甲騎兵ボトムズ』より1/48スケール「ATM-09 バーグラリードッグ」が発売になった。店頭での販売価格は、5,200円前後。ボトムズファンには一番なじみ深いAT「スコープドッグ」のカスタムモデルで、多岐にわたるオプションパーツを備えている。
なお、来週バンダイから発売予定のMG「シャア専用ザク Ver.2.0」のパッケージサンプルをアソビットキャラシティで見かけた。先月登場した「ザク Ver.2.0」の動きを、シャア専用ザクで行えるのは楽しみなところ。同店の入荷予定は、24日ごろとなっていた。
美少女フィギュアの新作では、『一騎当千』関連と『ウィッチブレイド』関連の新作がいくつか発売になっており、同一作品でアイテムを集めていたショップも。『一騎当千』は、続編のTVアニメ『一騎当千 Dragon Destiny』が現在放送中で、数多くの美少女キャラが登場する作品ということもあり、新作フィギュアもさらに増えていた。