横浜・八景島シーパラダイス「アクアミュージアム」では毒のある生物を集めた特別展「毒(ど)っきどきっ!? ~命がけでとってきました~」を開催している。50種類も毒のある生物を集めるだけでなく、毒に対する予備知識やノウハウも公開中だ。

夏はアウトドアのシーズン。海水浴、磯遊び、川遊び、釣り、ダイビングなど、海や川で遊ぶ機会も多いだろう。でも、ちょっと待って! 身近な海や川にも毒を持つ危険な生きものがたくさんいるのだ。何も知らず、災難にあっては大事な体と夏の思い出が壊れてしまう。

今回、横浜・八景島シーパラダイスで開催中の特別展「毒(ど)っきどきっ!? ~命がけでとってきました~」では、そんな害を及ぼす危険のある"毒"を持つ生物ばかりが集められた。住む場所(砂地、サンゴ礁、海の中など)ごとに、50種類が展示されている。それぞれについて「どこに毒があるのか」「毒の強さ」「万一の時の対処法」などがわかりやすく解説されており、イザというときに役に立つ知識が得られるのが特徴だ。

まずはこれらの姿をシカと見ておこう。夏の行楽地で彼らを見つけたとき「近づかない」というもっとも堅実な対処法を取ることができる。非常に特徴的なカタチや色をした生物も展示されているが、「美しいものには棘がある」という言葉どおり、集まった生物たちの中にはキレイなものもいる。しかし、水槽の中でさらにプラスチックケースに入れられ展示されている生物もあり、その秘めた毒性が物語られていた。

特別展特別展「毒(ど)っきどきっ!? ~命がけでとってきました~」は7月1日(日)まで、アクアミュージアム1階「アクアホール」にて開催中。

奄美大島より以南、インド、西大西洋に生息する「オニダルマオコゼ」は石そっくりの魚。背ビレに13本の猛毒の棘を持つ

ジッと動かないので石と間違って踏んでしまうことも。でも、よく見て! その顔はオニそっくり!?

直径70センチを超えることもある大物「オニヒトデ」。全身は無数の毒トゲで覆われており、心臓近くを刺されると命を落とすことも!?

サンゴ礁などに生息する小型のタコ「ヒョウタンダコ」。コバルトブルーの斑紋が美しいが、フグ毒と同じテトロドキシンで相手を麻痺状態にさせる

生息地 おもな展示生物
砂地 アカエイ、トラフグ
岩礁 オニダルマオコゼ、ゴンズイ
サンゴ礁 オニヒトデ、ヒョウモンダコ
海中 オニカマス、アカクラゲ
河川・沼・湿地 ウナギ、ヤドクガエル