ビー・エム・ダブリューは、1.4リッターの新型エンジンを搭載し、走行性能、燃費効率、総保有コストをこれまで以上に高めた「MINI ONE」(ミニ ワン)を、5月11日より全国のMINI正規ディーラーを通じて販売を開始する。価格は6速MTが218万円、AT車が231万円。

新しいMINIシリーズは今年の2月から日本での発売が始まったが、先に投入されたのはMINIクーパーとMINIクーパーS。今回のMINI ONEでラインナップが完成したことになる。また、先代のMINI ONEは2002年から発売されており、今回のMINI ONEはそのフルモデルチェンジにあたる。

クーパー系は1.6L(リッター)エンジンを使用しているが、新しいMINI ONEは、BMWが専用に新開発した1.4Lエンジンを搭載。このエンジンは先代モデルと比較して出力が5馬力向上しているにも関わらず、燃費が23%改善しているのが特徴。最高出力は70kW(95ps)/6000rpm、10・15モードでの平均燃費消費量は17.2km/Lとなっている。

MINI ONEの特徴のひとつは総保有コストの低減。デフオイル、トランスミッション・オイルなどは交換不要とされ、エンジンオイルは2.5万kmまたは2年毎交換など、高い経済性が謳われている。

安全のための装備はMINIクーパー系と同等であり、6つのエアバッグ、横滑り防止装置(ASC+T)などが全車標準で装備される。またオプションで、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)が用意される。

トランスミッションは、AT、MTともに6速化され、燃費に貢献している。ATモデルはパドル・シフトが標準装備される。また全車右ハンドルで、左ハンドルは用意されない。