この半導体ニュースのまとめ

・DRAM市場が2026年第1四半期に前年同期比3.6倍、前四半期比80%増の970億ドルへ急成長
・HBMとAIデータセンター向け需要が市場拡大を牽引
・CXMTが急成長しシェア8%規模へ、一極集中構造に変化の兆し

韓国のハイテク市場動向調査会社Counterpoint Researchが2026年第1四半期のDRAM市場に関する調査結果を発表した。それによると、同四半期のDRAM売上高は前四半期比80%増、前年同期比260%増(3.6倍増)の970億ドルに達したという。HBMおよびAIデータセンターインフラ向けのLPDDR5の成長を含むAIデータセンター需要の急拡大が背景にあり、市場は過去最高水準を記録した。

首位はサムスン、上位の構成に変化なし

メーカー別の状況としては、Samsung Electronics(サムスン)が約38%のシェアを確保し首位を維持した。2025年はSK hynixと競り合う局面もあったが、2025年第4四半期に首位を奪還して以降、優位性を拡大させている。

SK hynixが2位、Micron Technologyが3位という構図は変わらないものの、各社ともAI需要の取り込みに向けて生産能力の拡張を進めており、中でもMicronは積極的な増産投資によりシェア拡大を狙う姿勢を見せている。

CXMTが市場シェア8%と急成長、構造変化に兆し

一方で特筆すべきなのは中国の新興DRAMメーカーであるCXMTの成長である。同社の売上高は前年比700%以上増加しており、市場シェアを8%規模まで拡大させている。

スマートフォンからサーバーまで中国内の需要の拡大を取り込みつつ、価格上昇の恩恵を受けたことが背景にある。今後はIPOによる資金調達を通じた生産能力の拡大とともに、HBM市場への参入も視野にいれているとされる。

  • サプライヤごとの四半期別DRAM売上高市場シェア

    サプライヤごとの四半期別DRAM売上高市場シェア (出所:Counterpoint Research)

2026年の市場規模は前年比4倍以上成長期待

Counterpointは、DRAMの平均価格は継続的な上昇傾向にあり、2026年第2四半期もHBMと汎用DRAMともに前四半期比50%増となる可能性があるとし、DRAMサプライヤにとっては好調な四半期となることが予想されるとしており、2026年通年では前年比300%超の成長が見込まれるとする。

なお、3大DRAMサプライヤ各社は、CXMTなどの新興企業からの競争圧力に対抗するため、生産能力の拡大と次世代技術における優位性の強化に取り組んでいるが、市場の成長の勢いは衰えないと見ている。これはAI投資の加速に加え、供給能力の拡張と価格上昇が同時に進むことで、従来のメモリサイクルとは異なる構造的な成長局面に入った可能性があるとしている。