この半導体ニュースのまとめ
・TechInsightsが2026年第1四半期の半導体企業の売上高ランキングトップ25を公開
・メモリ高騰を追い風にサムスンが2位、SK hynixが3位にランクイン
・日本勢は3社がランクイン、トップは11位のキオクシア
AI需要の恩恵を受けた企業が上位にランクイン
TechInsightsが、2026年第1四半期(1~3月)の半導体企業売上高ランキングトップ25を発表した。各社の半導体事業(IC、光半導体、センサ/アクチュエータ、ディスクリートの総計)のみの売上高を反映し、会計年度の四半期が1~3月期と異なる企業については1~3月に合わせるように調整したもので、ファウンドリの規模の大きさを示すため、ファウンドリを含めた順位となっている。
同四半期のランキングを、2025年通期のものと比較すると、NVIDIAが780億ドルと圧倒的な首位は変わらないが、メモリの高騰を追い風にSamsung Electronics(サムスン)とSK hynixがTSMCを抜き、2位と3位となった。
トップのNVIDIAの成長率は前四半期比14%増と2025年の勢いには劣るものの、それでも半導体業界をけん引する主要な推進力となっていることに代わりはない。AIデータセンター向けGPU製品の在庫費用が地政学的な影響を受けているものの、同社の最新世代となるBlackwellアーキテクチャ製品は記録的なペースで生産が拡大している模様である。
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2026年第1四半期(1~3月)の半導体企業売上高ランキングトップ25。2026年第1四半期売上高、2025年第4四半期の売上高、2026第1半期売上高の前期比成長率、2026年第2四半期売上高のガイドライン (出所:TechInsights McClean Report)
2位のSamsungの半導体売上高は同85%増となる562億9000万ドルで、SK hynixが同60%増の362億7000万ドルで続く。SK hynixの成長は、HBM4と大容量サーバーDRAMの需要の高止まりによるところが大きい。ファウンドリトップのTSMCは4位に後退したが、依然としてファウンドリ業界トップとしての存在感を示している。
5位にはMicron Technology、6位にBroadcomが長い不調から抜け出せないでいるIntelを抜く形で入ってきた。Intelは7位へと後退し、8位のAMDがその差を詰めてきている。9位はQualcommで、10位には同97%増と大きく伸ばしたSandiskが初のトップ10入りを果たす形でランクインした。
上位10社のほとんどがAIからの成長の恩恵を受ける形で業績を伸ばしているが、それ以外の産業や自動車市場の回復が遅く、明暗を分けた形となっている。例えば当該分野を事業の軸にすえるNXP Semiconductorsは同5%減の約32億ドルで18位、STマイクロエレクトロニクスは同7%減の31億ドルで19位としている。
日本勢は3社がランクイン。キオクシアがトップに
同四半期のトップ25ランキングのうち、日本企業は3社がランクイン。メモリの価格上昇の恩恵を受ける形で同62%増としたキオクシアが57億ドルで11位となった一方、ソニーは同5%増の41億ドルと15位に留まった。またルネサス エレクトロニクスが同7%増の24億ドルで22位に入っている。
全体として、2026年第1四半期売上高トップ10社の合計成長率は同28%増、25社合計で同25%増となり、特にAI分野に関連する各社は今後数か月の見通しについては強気の姿勢を見せていることもあり、電力インフラや新規データセンターのエネルギー需要に対する懸念は依然として残っているものの、第1四半期の堅調さを受ける形で2026年も記録的な年になるとTechInsightsは予測している。