SNSで人気を集めるママイラストレーター・ほかほか命さんとパパイラストレーター・ぷにぱぱさんによる連載「【漫画レポ】#新米ママパパの妊娠後期の準備時間 Vol.2」。この連載では、妊娠後期に準備しておきたいあれこれを、先輩ママ・先輩パパの実体験から考えていきます。今回はパパイラストレーター・ぷにぱぱさんによる「出産準備中のお互いの役割分担(コト編)」のエピソードです。

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ぷにぱぱさん

2才の双子の娘としっかり者のママ、双子の猫2匹の計6人家族のパパ。会社員をする傍ら、家族との日常を絵日記にして発信しています。

みなさま初めまして。ぷにぱぱと申します。普段は会社員をしながら2才の双子の娘としっかり者のママ、双子の猫2匹の計6人家族の日常を描いています。これから3回、パパ目線での妊娠後期~出産までの我が家のエピソードを紹介していきますので、くつろぎながら見ていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

さて、妊娠後期にもなると「嗚呼、ついに双子が産まれるのかぁ……」とそれまでの出来事が走馬灯のように脳内に駆け巡りました。妻は悪阻がひどく2回も入院しました。そのため「産後、妻に負担をかけないように新米パパとして何をしたらいいんだろう」と事前に書籍やネット、育児ブログなどで猛勉強。「双子でパパ目線での記事があんまりないやないかーい!」と、同じような境遇の人が少ないことから焦りつつ……母から言われた「育児は誰もが0から始めるもの。いろいろ不安になるけどそれは皆一緒なのよ。それが当たり前」という言葉を胸に「最初からうまくいくわけがない……じゃあとりあえずやってみるか!」と考えを改め、奮闘していました。

手伝うではなく「一緒に育てる」 ぷにぱぱさんのパパ意識

妻はしっかり者で自分は不器用。失敗が多く、見本のようなパパではないですが、パパ目線での妊娠後期の準備で気を付けていたことやエピソードなどをこれから紹介していきます。

普段パパ目線での漫画を描いていると、「男の人はパパの自覚が目覚めるのに時間がかかる」「自分主導で動くからママの私ばっかりが準備している」なんて意見が育児ママから届きます。

特に妊娠後期~出産は出産をするママの負担が大きいのが事実。そのためか、パパスイッチもなかなか入りづらいのかもしれません。しかし「妊娠・出産はママしか分からないから」と見ているだけでいると、どんどんどんどんママの不満が大きくなってしまいます。

そのため、僕は「妊娠出産はママだけのものじゃない!」「ママが大変だからこそ、状況を理解して同じ目線に立って一緒に闘おう」と意識していました。「大変そうだから育児ちゃんと手伝うよ」の【手伝う】という言葉はNGワードだと思います。手伝うではなく「一緒に育てる」ですからね。

そのため「育児パパ」になるために書籍や育児ブログなどで体験談を読んでいました。しかし多くの記事で旦那が全然育児に協力的じゃない、仕事で疲れて育児に参加しないなど書かれていてショックでした。

会話しやすい空気を作って、お互いの「コミュニケーション」を

妊娠後期にもなると妻も大分体調が安定してきたように見えました。もちろん、本人に聞くと常に息苦しくお腹も重く、双子だったため妊娠7ヵ月頃にはもう臨月のような大きさになっていたので相当動きづらい日々だったと思います。

お互いにフルタイムで働いていたので、家事に関しては「できる時間があるほうがやる」という風に自然となっていました。多胎妊娠だと出産予定日の14週間前から産休に入れるため、産休に入った後は家にいる時間の長い妻が「やれることだけ」家事をこなし、出勤していて帰りが遅かった僕は休日に洗濯物を干したり掃除をしたりとできるだけ妻が動かなくて済むように家事を見つけては動いていました。

妻はお腹が大きくなったのに加えて、妊娠後期には重度の浮腫に悩まされていました。当時の写真を見返しても「なんだこれ!?」と思うほど足が浮腫んで、元に戻るのか心配なほどでした。

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妊娠とはこれ程までに人体に影響を与えるものなんだと、目の当たりにしました。そんな妻を見て足のマッサージをすると、とても喜んでくれました。

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浮腫の辛さは本人しか分からないかもしれませんが、2人で共有して、共感して、向き合うことで辛い思い出だけのものにならないのではないかなと思います。今でもたまに浮腫んだ足の画像をみて2人で笑い合っています。

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もう一つ、妻は自分の体臭の変化にも敏感になっていました。妊娠するとホルモンバランスの関係でさまざまな変化が身体に起こるそうです。具体的には、体臭が強くなる・体毛が濃くなるなどなど。

周囲のわずかな匂いに一喜一憂するほど感じ方に変化が出てくる妊娠後期に、自分の身体のニオイも変化するなんて、酷だなと思いました。隣にいる僕は、あまり変化に気づけなかったのですが、妻はすごくストレスだったようで度々口にしていました。なので僕は「気にならない」「ホルモンバランスのせいで、いつまでも続くわけじゃない」「赤ちゃんをお腹の中で育ててくれてるんだからすごいこと」というのを伝え続けました。

顔を合わせているときは会話をすることを心がけて、妻の言葉を聞くことを意識しました。僕も日中家にいることができないので、普段の様子は妻に聞くしかありません。

あまり素直じゃない妻ですが(笑)話しやすいようにテンションを上げて空気感を大事にするよう心がけると、ポツポツと話してくれるようになり、そのことが妻にとってもストレス発散になっていたようです。

そして日常的にコミュニケーションをとることで、考えのズレがあったときにはすぐに補正できますし、何よりお互いが納得しながら準備ができます。 どんなに仕事で疲れていたとしても、妻の前では明るさを保ち会話しやすい空間を作る。そして、相手の気持ちを尊重しながら、言葉を選ぶようにする。そのおかげか、妊娠後期のズレなどはほとんどありませんでした。

妊娠後期は、イライラしたりネガティブになったりと精神的にも荒れてしまう人がいると聞きます。しかし妻は、お腹は重く苦しくても「本当に穏やかに過ごせたんだ」と言ってくれました。

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うまくいかないこともある。そんな時間も楽しむ気持ちで

どうしても仕事と育児を両立すると「時間がない!」と嘆きたくなる日もありますが……子どもが生まれると、子どもと過ごす時間が最も尊い時間でもあります。それを感じられるのも、ママのお腹にいたときから一緒に成長を見ていたからかもしれません。

いつか子どもは巣立っていきます。育児だから当然うまくいかないこともありますが、「それも育児の1つ」と思い、ぜひ楽しんでください。プレパパの方は、ママと一緒に変化を楽しみながら過ごしてみるのはいかがでしょうか。


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