SNSで人気を集めるママイラストレーター・あいさんとパパイラストレーター・ゆーぱぱさんによる連載「【漫画レポ】#新米ママパパの妊娠後期の準備時間」。この連載では、妊娠後期に準備しておきたいあれこれを、先輩ママ・先輩パパの実体験から考えていきます。今回はパパイラストレーター・ゆーぱぱさんによる「出産」時のエピソードです。

ゆーぱぱさん

3才と7才の娘を持つ共働き家庭のパパ。会社員をする傍ら、娘との日常を描いた子育て漫画をSNSで発信しています。

こんにちは! ゆーぱぱと申します。


我が家の出産エピソードを赤裸々に綴らせていただいた本連載も、ついに今回が最後となります。最終回である今回は「出産当日」の出来事について、掘り下げてお話ししていきます。

【当日の様子・陣痛が来てから入院するまで】「いよいよ赤ちゃんに会える!」出産に向けた直前の準備

前回、前々回と、夫婦での役割分担を決め着々と準備を進めてきましたが、妻も産休に入り「いよいよ赤ちゃんに会える!」という期待と緊張でいっぱいの日々を送っていました。

38週目の健診日。先生によると予定日を過ぎてしまうかも知れず、促進剤も視野に入れたスケジュールを組むことになりました。妻は毎日スクワットや散歩を頑張っている様子。私もそんな気丈な妻の様子に負けじと、出産に向けてのシミュレーションをしたり産後の勉強をしたりと、準備をしていました。

<産前に準備をしたこと>
・仕事の調整
・手続きにまつわる書類の準備
・沐浴やおむつ交換などの勉強
・産後の妻のメンタルフォローの勉強など

……そしていよいよ予定日前日。予定日から入院の予定でしたが、まだ陣痛の予感はなかったため促進剤の覚悟もしていました。しかし当日の朝から陣痛があり、促進剤を使用することなく出産の運びとなりました。以下、のちに妻から聞いた出産レポートです。

【入院から出産まで】自分のやるべきことを頭の中で再確認し、いよいよ出産!

~我が家の入院準備から出産までの流れ~


AM6:00頃 起床。前駆陣痛とは異なる痛みがあり、陣痛と気付く。10分間隔。
AM 8:00 陣痛5分間隔。10時に入院予定だったが早めに病院へ連絡し、出発。
AM9:00 産院に到着後、内診。病室へ。
AM10:30 陣痛2~3分間隔。子宮口4cm。陣痛は深呼吸して我慢できる程度。
AM11:30 陣痛2~3分間隔。子宮口6cm。
PM12:30~ 陣痛1~2分間隔。子宮口7cm。分娩室へ移動。その後子宮口も9cmまで開き、破水。陣痛の間隔も短くなり、陣痛のたびに激痛が走る。看護師の指示のもと、いきみ始める。
PM14:00~ 子宮口全開。
PM15:00~ いきみ始めて約2時間強、局部麻酔をしたが、切開はせず。
PM15:04 無事出産。


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入院当日の朝に陣痛が発覚し、予定よりも早く産院へ行くことに。 病院に着いてすぐの内診で先生から「今日の夕方には産まれる」と言われ、二人で喜びました。

しかしその後、あれだけシミュレーションや心の準備を重ねておきながら、徐々に辛そうになっていく妻を前に、内心テンパっていた記憶があります。「いかんいかん」と自分のやるべきことを頭の中で再確認し、マッサージをしたり、事前に用意していた飲み物やゼリー、ストローや団扇、痛み逃しのためのカイロなど物々しいほどの準備物をスタンバイしたりと、要求に素早く対応できるよう常に気を張って様子観察に徹していました。

痛みと戦う妻。事前に分かっていたことですが、妻の苦しむ姿を目の当たりにして、それを取り除けないもどかしさに襲われます。そして病室で様子観察をしてから約2時間後、陣痛1~2分間隔となり分娩室へ移動となりました。

元々は立ち合いをする予定で何度もシミュレーション・準備をしていましたが、当日の先生の状況判断により、急遽立ち合いができないということになりました (生まれるタイミングで入室してもらうということに) 。

団扇や補水グッズを手に茫然としましたが、出産シミュレーション時に「予測外のことがあっても動揺しない」と心に刻んでいた私はすぐに気持ちを切り替え、ただただ妻の無事を祈ることに徹しました。

このような具合に、落ち着きを取り戻せないまま待つこと2時間強。人生で一番長く感じた時間でしたが、ついにその瞬間が訪れました。15時、ついに分娩室にいる助産師さんから「パパさん!今ですよ!」との入室許可をもらい、妻と対面。

その直後、ほぼ同時のタイミングくらいに、赤ちゃんとも対面となりました。産声と生まれた瞬間のお顔を今でもよく覚えています。シミュレーションをしていた時には、対面した我が子に「生まれてきてくれてありがとう」とすぐさま告げている情景を浮かべていましたが、実際の対面ではすぐに気持ちを言語化できず、底知れない多幸感に包まれた私は「わぁぁ」とか「はぁぁ」という感嘆詞ばかりが湧いて出ていました。

憔悴しつつも幸せな表情を浮かべていた妻の顔を見て「二人とも無事でいてくれてよかった」と心から思い、一緒に泣きました。

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「一緒に陣痛と戦ってくれているような姿勢がとても励みになっていた」

出産後、妻が分娩中の様子を事細かに記録しておいてくれました。それによって分娩室の中での壮絶なエピソードを知り、時間差ですが、当時の情景を浮かべ、改めて妻と娘の健闘ぶりを理解し感謝を伝えることができました。

今回は立ち会えなかったので、日の目を浴びなかった準備物もあったり、思ったような動きがとれなかったりと若干の空回り感があり、正直妻の励みになれていたかという不安もありました。しかし、妻の記録の中には「一緒に陣痛と戦ってくれているような姿勢がとても励みになっていた」と記されており、「たとえ扉で隔てられていても、私は一人じゃないっていう強い気持ちで出産に臨むことができた」と話してくれました。 改めて出産当日は「無事に今日を迎えることができてよかった」と、新しい家族の誕生を、一点の曇りもない、とても晴れやかな気持ちで迎えられたと思います。

以上で我が家の出産エピソードは終わりとなります。

想定通りにいかないことも多かったのですが、第1回、第2回で綴らせていただいた出産準備の数々が、すごく役立ったなと感じています。

妻とのコミュニケーションをこれまで以上に深くし、決して無理はせず、お互いの役割分担で最善を尽くす。この軸がなかったら、当日にいくらシミュレーションをしても想定外の出来事に落ち込んだり、たじろいでしまっていたのではないかなと思います。この記事がこれから出産を控えている皆さんの参考になれば幸いです。


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