荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』、通称『ジョジョ』。本作の第6部となる『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のアニメ配信・放送に合わせて、『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン STAND'S ASSEMBLE』が、4月15日(土)より順次発売!
そこで今回は、発売を記念して、主人公・空条徐倫役のファイルーズあいさんにスぺシャルインタビューを敢行! 『ジョジョ』への深い愛や共演者との思い出、さらには一番くじで発売するグッズについて熱く語っていただいた。
「徐倫は愛情深く、誇り高い女の子です」
──ファイルーズあいさんといえば、徐倫役の声優としてのみならず、『ジョジョ』フリークとしても知られています。改めて、『ジョジョの奇妙な冒険』との出会いを教えてください。
もともとオタクで、よくネットサーフィンをしていたんですけど、「だが断る」とか「オラオラオラオラ」みたいなワードを見かけることが増えて……。これは一体なんなんだろうと思って調べてみたら『ジョジョの奇妙な冒険』に辿り着いたんです。
人気の作品だし絵も素敵だったので、本屋さんで『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』を手に取って読んでみました。徐倫という主人公が“これまでに見たことないぐらい力強くて、愛情深く誇り高い女の子”だと感じ、彼女のことをもっと知りたいという一心で初めから読んだら、すっかり『ジョジョ』の魅力にハマっちゃいました。
──徐倫はファイルーズあいさんの『ジョジョ』愛の大きな地盤になっているわけですね。オーディションの話が来たときは、それはそれはうれしかったのでは?
いやもう、うれしかったです! 養成所時代から「『ジョジョ』に出たいんです!」とひたすら言っていましたし、さかのぼると、養成所を選んだ理由もウィル・A・ツェペリ役の塩屋翼さんが講師をされていたからなんです。塩屋さんに直々にお芝居を教えてもらえれば、ジョナサンが波紋の道を志したみたいに、私も“『ジョジョ』出演”へ通じる道が見つけられるんじゃないかと思って(笑)。
塩屋さんには授業の休憩時間にこちらからお話をさせていただいて、いろいろなことを教えて頂けて、まさにジョナサンにとってのツェペリさんのような師匠として、私を導いてくださいました!
──オーディションで演じるセリフについて、どのような印象を持たれましたか?
“徐倫の素の部分”を的確に演じられるかといった部分も見られているんだなと、ハッとなりました。
私は徐倫のことを力強くてカッコいい女性だとずっと憧れてきましたけど、その想いが強すぎたというか。実際の彼女は“さまざまな経験をしてだんだん強くなっていく女性”じゃないですか。ただ、私は憧れが強すぎて、そういう俯瞰的な視点が欠けていました。
テープオーディションの段階で、マネージャーさんからも「固いです!」と言われちゃって。今になって改めて聞いてみると、ひどいなって思うぐらいガチガチで(笑)。こうやって自分を俯瞰して見られるようになったのは、『ジョジョ』のおかげだなと思います。
徐倫と共に成長できたアフレコ現場
──アニメ第1話の収録はいかがでしたか?
第1話から最終話みたいな勢いで徐倫を演じてしまって……(笑)。音響監督さんからも「ここはまだただの不良娘なんで、そんなに強くやらなくて大丈夫です!」という言葉をいただいてしまいました。
途中まで「本当に私が選ばれてよかったのかな?」とすごくナーバスな気持ちになっていたんですけれど、スタッフさん達から「空条承太郎の娘感はほしいけれど、あくまで最初は等身大の女の子で。だからあなたを選んだんです」という言葉を頂き、監督たちが私の伸びしろに期待してくださったことが何よりの励みになって……。その言葉に背中を押してもらえたおかげで、徐倫とともに歩んでいくような成長性のあるお芝居ができたんじゃないかなと思います。
──徐倫とも通じる“成長性”という言葉はやっぱり素敵ですね。
先ほども言った通り、私の中では徐倫ってずっと強いイメージなんです。だからアフレコで「こんな情けない声を出してOKになるのかな?」と思ったこともありました。
第2話で種市桃子さんの演じるグェスと会話していたときも「ちょっと今、声高くなっちゃったかな?」って思ったりもしたんですが、いざオンエアを観たらグェスの圧がすごすぎて。刑務所デビューしたての女の子が、あんなところに放り込まれたら冷静でいられるわけがないよね、そりゃ声も高くなるよねって納得しちゃいました(笑)。
──物語が進むにつれて成長していく徐倫ですが、とくに彼女が人間的に大きく変化したシーンはどこだと感じていますか?
第5話で、承太郎がディスクを抜かれてしまって意識不明になり、刑務所に戻る覚悟を決めたところです。徐倫が決意を固めて進むべき道を定めるターニングポイントになっているので、あそこを境にメソメソした部分は出さないように意識的に変えています。
アフレコ現場で受け継がれる“ジョースターの魂”
──アフレコ現場の思い出を教えてください。
個人的に大きかったのが、空条承太郎役の小野大輔さんともいっしょに収録できたことです! 先輩ジョースターとしての覚悟が小野さんの背中には満ちていて、そこからたくさんのことを学ばせてもらいました。
第5話で意識不明の承太郎を海岸まで引っ張っていくシーンは、長ゼリフかつ息が荒くなりながらの芝居で、プレッシャーが大きかったんです。でも、大輔さんが声を発することなく「いいよ、いいよ、その調子!」みたいな感じで頷いてコミュニケーションを取ってくれて! その無言の頷きに勇気をもらえたというか、「親父が見てるんだからがんばらなきゃ! 絶対に助けるから!」っていう全身全霊の想いを込めて演じさせてもらいました。
そんな積み重ねもあったからこそ、徐倫が悲痛な叫びを響かせるシーンでは喉が摩耗するぐらいやりきったことを覚えています。
──アフレコ現場でもジョースターの魂が受け継がれていっていると思うとグッときますね。
こういうとちょっとおこがましいんですけど、音響監督さんからも「そっくりだね!」って言われたりするので、やっぱり同じ血が流れているのかもしれません(笑)。そのぐらい頼りになる素敵な先輩だと感じています。
温かい現場でバチバチの殴り合いをしています
──物語が進むとウェザー・リポートやアナスイといったキャラクターも登場します。彼らとの掛け合いはいかがでしたか?
ラング・ラングラーと戦ったときは、ウェザー・リポート役の梅原裕一郎さんと掛け合いができたんですけど、そのあとはなかなかお会いできなくて。ただ、短い時間の中でも梅原さんのお芝居が聞けて幸せでした。
アナスイ役の浪川大輔さんはとにかく気さくで優しくて。私がしょんぼりしているときにも声を掛けてくださいますし、浪川さんたちがいるから現場の空気はいつも温かくて……。
そんな温かい現場でバチバチの殴り合いをしています(笑)。
──印象に残っているキャラクターがいたら教えてください。
ずっと心待ちにしていたという意味では、ミューミュー。もともと大好きなキャラクターで、甲斐田裕子さんの演技が素晴らしすぎました! エンポリオ役の種﨑敦美さんと「ミューミューの声だけバイノーラルマイクで録ってほしい!」って言っていたぐらいです(笑)。
二次元の中で二次元を表現! おもわず痺れたアニメの演出
──アニメ『ジョジョ』シリーズはその映像表現も魅力です。つい膝を打ってしまったような演出があったら教えてください。
スポーツ・マックスの演出です。彼はスタンドの能力で死亡してからゾンビ状態で蘇りますが、彼が廊下にいるシャロンたちに話しかけたときに、シャロンたちの声は空間で反響しているのに、彼の声は誰にも聞こえていないから無反響なんですよ! このことに気づいて「これってそういうことですか?」って聞いたら、スタッフさんが「恥ずかしいから言わないでよ~」って(笑)。
──すごいこだわりですね!
スタンドのボヘミアン・ラプソディーの表現もすごいです! 白雪姫などのキャラクターが出てきたときに、“二次元の中の、二次元のキャラクター”を表現する技に感動しました。細かいところまで手を抜かずに作り込むスタッフさんたちのこだわりは、きっとみなさんにも伝わっていると思います。
『ジョジョ』への情熱にあふれた『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン STAND’S ASSEMBLE』を、ファイルーズあいさんがレビュー!
──アニメスタッフのみならず、『ジョジョ』はグッズを制作するチームも情熱にあふれています。今回は『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン STAND’S ASSEMBLE』のラインナップをお持ちしました!
まずグッときたのがF賞のビッグタオルです! このイラストはもう見ただけで泣いてしまいそうというか、アニメオリジナルでF・Fを入れてくださったのがたまりませんよね……! アニメのラストシーンは人によって解釈も分かれるところだと思いますけど、私の中ではもう徐倫には会えないし、もう話せないという気持ちが強いんです。
ただ、このイラストを見ると、彼女たちはこんなにも希望に満ちた目をして、ひとつひとつのことを糸で紡いで、そして次に託したんだなと……。それがダイレクトに伝わってきて、私もこの世界の一巡をがんばろうって思いました……!
──小さいサイズのタオルも秀逸なデザインです。
普段使いしやすいデザインが最高です! 会社でこのタオルを取り出したら、『ジョジョ』好きな方にはすぐに伝わりそう。色を見た瞬間にそのキャラクターがモチーフだとわかるような洗練された配色も素晴らしいです。
──コースターも日常使いがしやすいデザインです。
さりげなくていいですね! インテリアとしても素敵ですし、デザインも秀逸。てっきり徐倫とストーン・フリーのコンビかと思いきや、徐倫と承太郎のコンビがデザインされているのも愛情を感じます。
──コースターといっしょに使えるようなタンブラーもあります。
前回の一番くじでゲットしたタンブラーも使わせてもらっているんですけど、使い勝手が素晴らしいです。エルメェス役の田村さんとF・F役の伊瀬さんが家に来たときに、それぞれのキャラクターがデザインされたタンブラーとコースターを手に「お前は次に乾杯と言う。かんぱ~い!」って遊びをやっていました!(笑)。
「原型師さんに無言で敬礼を送るしかありません」
──そして、フィギュアも圧巻のクオリティです!
このクオリティのストーン・フリーがきたことに驚きました。サングラスの透明感がすごいんです! ストーンも高級なイメージが漂っています。しかもこれが自立するっていうんだから、原型師さんに無言で敬礼を送るしかありません(笑)。
──スタンドの全体像をじっくり拝めるのもうれしいですよね。
フィギュアだと細かい部分まで眺められるのでファンにはうれしいはず! 個人的にはキッスも好きなので感動しました。実はキッスのデザインが好きだという役者の方も多くて、ウェザー役の梅原さんも好きだとおっしゃっていました。腰をクイッとさせるようなポージングもたまりません!
──F・Fもしっかりフィギュアになっています。
あの愛らしさがしっかり表現されていますね。このラインナップに入っていることが何よりもうれしいというか、ただただ「ありがとうございます!」という感じです……!
──ウェザー・リポートは雲の表現が目を引きます。
演出としてカッコいいです! 個人的に注目してほしいのはこの美しすぎる広背筋。ストーン・フリーの女性的な筋肉、キッスの中性的な筋肉、そしてこのウェザー・リポートの男性的な筋肉と特徴が再現されているので、並べて見比べるとより楽しめる気がします。
──ダイバー・ダウンはいかがでしょうか?
どこかに潜っていることが多くて全体像が見えづらかったので、こうやってフィギュアになるのがうれしいです。徐倫としてもいっぱいお世話になりました! すごくかわいらしい造型になっています。
──ラストワン賞ではスター・プラチナのフィギュアも用意されています。
しなやかでカッコいいです。承太郎のフィギュアと並べて飾りたい! 本当に徐倫としては頼りになる背中だと思います。ただ本音を言うと、私は左耳のほくろを模して3連ピアスを開けるぐらいDIO様が好きなので、スター・プラチナというとちょっとだけ身構えてしまう部分もあって(笑)。
8月登場! 『ジョジョ』の宿敵をラインナップした「EVIL PARTY」
──実は、8月には宿敵をラインナップしたフィギュア「EVIL PARTY」が発売となります。
キャー! ズルくないですか、このラインナップ!? 『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』のディオ様のフィギュアも『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』のDIO様も素敵です! 爪の先までかっこよくて、私の観測範囲の中では過去最高にセクシーな造形です(笑)。
──たしかにセクシーという言葉がピッタリなような。
見てください、このDIO様のうなじと薬指を! 作品を細部まで表現するこだわりと、妥協をしない情熱が伝わってきました。あと、吉良吉影の造形もすごい。ボタンが一個取れる前だから、この辺に“彼女”がいるのかな? このネクタイの表現もとんでもないですよ。
──ネクタイは風になびいている感じも見事に再現されていますね。
気難しそうな顔や頬のこけ具合もちょうどいいですね! 健康な生活を送っているのに、不健康そうな感じがしっかりとフィギュアでも再現されていてたまりません。だぼっとしたパンツのシルエットも素晴らしいです。
──宿敵であるプッチ神父のフィギュアも登場します。
プッチ神父は、実はアニメで好きになったキャラクターです。私が好きなのはDIO様とか、あとは小物の悪党……たとえばスポーツ・マックスとか。プッチ神父に関しては原作コミックを読んでいても「この野郎~!」ってなることの方が多くて……。
──悪としては大物すぎた?
はい。カリスマ性もありましたし、それに徐倫たちの恨みもあるので……。とはいえ、アニメで関智一さんの声がついて、動いて、さらには人間味あふれる命乞いをしている姿を見たら「血の通った人物だな」って大好きになったんです。
フィギュアもカリスマ性にあふれています。髪の配色にムラをつけることで、このヘアスタイルならではのチリチリした質感を感じ取れるように工夫されているのがすごいです。状況的には緑色の赤ちゃんと融合したあとの姿なので、まつ毛が髪の色と同じになっているのも素晴らしいです。もうこれはプッチ神父がここにいるといっても過言ではないと思います。
──ちなみに、アニメの収録では関さんと掛け合いができた感じでしょうか?
できました! 手錠デスマッチはもちろん、後半はずっと掛け合いで収録させていただきました。関さんとの掛け合いは基本的に必死なシーンばかりなので、がんばって食らいついていきました。
あと、アフレコの合間に私が『ジョジョ』のキャラクターがデザインされたエコバッグを見せて「プッチ神父はいないんですよ」って言ったら、「描いてあげるよ~」ってボールペンを取り出して描き始めて……。しかもそれが凄く上手で、今では私の宝物になっています(笑)。
──そんな温かいエピソードがあったんですね。
和やかなやりとりをした直後のアフレコでは「てめぇは絶対に許さねぇェ」とか「プッチィィィィッ!」とか怒りを爆発させるんですけど(笑)。
──今回紹介したように『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』はグッズの展開もまだまだ控えています。最後に、展開を心待ちにしているファンにひと言メッセージをお願いします!
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』をご覧になってくださってありがとうございます! 何年経っても私は『ジョジョ』が好きだという気持ちは変わりませんし、きっと多くの方々が私と同じ感覚だと思います。もちろん、作品の魅力も歳月で色あせることはありません。
お子さんがいらっしゃる方は、ぜひジョースター家の血統のように作品への想いを引き継いでいっていただきたいです。そして、『ジョジョ』を愛するみなさんのために、同じく『ジョジョ』を愛するスタッフさんたちが、たくさんの愛情を込めて今回紹介したようなグッズを作ってくださっているので、ぜひ手に取ってみてください!
一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン STAND’S ASSEMBLE
『一番くじ ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン STAND’S ASSEMBLE』は2022年4月15日(土)より、ローソン店舗、書店・ホビーショップなどにて順次発売予定(店舗によりお取り扱いのない場合や発売時期が異なる場合あり。なくなり次第終了)。価格は1回850円(税込)。
こだわりの詰まったフィギュアや普段使いにも最適なデザインのグッズを、ぜひお近くの店舗でゲットしてみては。
※店舗によりお取り扱いのない場合や発売時期が異なる場合がございます。
※なくなり次第終了となります。
※画像と実際の商品とは異なる場合がございます。
※掲載されている内容は予告なく変更する場合がございます。
※「一番くじ」および「ラストワン」は登録商標です。
ⒸLUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SO製作委員会
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