YouTuber「とある男が授業をしてみた」が語る! 子どもたちに今伝えたい英語学習のコツとは?

グローバル化が進む昨今、子どものうちから英語力を身につけることが重要視されてきています。しかし、実際子どもに英語を勉強させようとしても、なかなか興味を持ってくれないものですよね。

そこで今回は、188万人と絶大な登録者数を誇る人気教育系YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」を運営している葉一(はいち)さんにインタビュー。英語学習への考えを聞いてみました。

葉一さん

YouTubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」で小学3年生から高校生に向けて授業動画を配信しており、「とにかくわかりやすい」と支持を集めている。
また、自身の学生時代の経験を生かして講演会なども行っている。
著書も『塾へ行かなくても成績が超アップ! 自宅学習の強化書』『小学生の子がどんどん勉強するようになる親のすごい声かけ』など多数。

人気Youtubeチャンネル「とある男が授業をしてみた」誕生の理由に迫る!

――チャンネル登録者数188万人と実に多くの人たちから支持を集めていますが、一体なぜ、このようなチャンネルを作られたのでしょうか?

前職は塾講師だったのですが、実は僕自身は塾に通ったことがなかったんです。就職して初めて塾に通うのに必要な金額を知り「こんなにかかるんだ!」と驚きました。仕事の中で親御さんとお話をしていると、金銭的な理由で塾に通うことが難しい子どもたちがとても多いことを知りました。

がんばりたいと思っているのにお金が理由で塾に通えない。そんな不自由な思いをしている子どもがいる現状を「仕方ない」で済ませることはできないと思うようになったんです。

* * *

塾講師をしながら「子どもたちが自分の意思だけで学べる、お金のかからない方法はないのか?」と日々模索していた葉一さん。たまたまYouTubeを見たときに、「これなら自分のやりたいことが実現できるのでは?」と閃いたそう。

葉一さんのYouTubeチャンネルのコンセプトは、「教科書１冊分の内容をすべて動画にする」こと。子どもたちがどこでつまずいてもサポートできるようにという思いがあるからだそうです。わからない時に検索しやすいよう、1つの動画で伝えることは一つの単元に絞っています。たとえば「be動詞の使い方」「〜しなければならない①(肯定文編)」といった具合に。

また、短時間で集中して見られるよう、1つの動画は10分程度とコンパクトにまとめ、視覚的に理解できるよう3色のホワイトボードマーカーを使い分けながらきれいに板書をしています。

その結果、各動画にはたくさんの方からのコメントが。

* * *

――視聴者の方々からは、どのようなコメントが寄せられるのでしょうか?

以前、学校に行けない娘さんがいらっしゃるお母さまからメールをいただいた時には嬉しくて思わず泣いてしまいました。そのお子さんは、僕の動画で自宅学習をして保健室でテストを受けていたそうなのですが、ある時の試験で全教科80点以上も取れたそうです。それが自信になり学校に再び通うことができるようになったとのことでした。

僕自身も中学生の頃、周りからの陰口などの影響で勉強に集中できなくなる時期がありました。だからこそ、自分の動画でその子の環境を変えることができたという事実が嬉しかったんです。本人だけでなく、ご家庭にもポジティブな影響を与えられたことも本当に嬉しかったですね。

葉一さんが語る! 子どもの頃にやっておけばよかった英語学習とは

――今、振り返ってみて中学・高校時代にもっとココを勉強しておけばよかったと後悔することはあるのでしょうか?

今振り返ってみると、英語の勉強方法は他の教科とは区別しなければいけなかったなと思っています。どんなに筆記テストでいい点数をとっても英語を喋れるわけではないので、英会話をやっておけばよかったですね。

中高6年間、もっと違う意識で英語学習に向き合えていたら今よりもっと英会話力が身についていたと思います。でも、留学したり英会話スクールに通ったりしないと、英会話ってなかなか自分で習得するのは難しいんですよね。

* * *

このように語る葉一さん。そこで今回は、「自宅で学習ができて、とても安価なのに英語の4技能^※を身につけられる」と評判の教材、NHK英語テキストを、葉一さんにご覧いただきました。

教育に携わる立場からみて、NHKテキストは学生の方やその親御さんにおすすめできる教材といえるのか。NHK英語テキストの中でも小学生～高校生向けの「基礎英語」シリーズに注目してお話を伺います。

※4技能とは……「聞く力(リスニング)」「読む力(リーディング)」「書く力(ライティング)」「話す力(スピーキング)」をさし、英語を日常で使いこなすために必要な力のこと。

葉一さんもビックリ!! 時代に合わせて進化するNHKテキスト「基礎英語」シリーズ

――「基礎英語」というテキスト、ご存じでしたか?

「基礎英語」の存在は知っていたんですけど、NHKの教材という時点で「難しそうだし堅苦しそう」とハードルの高さを感じていて……。実はこれまでテキストを開いたり、ラジオ番組や音声を聞いたりしたことがなかったんです。

* * *

このように話す葉一さん。おそらく同じように感じている方も多いのでは? ところが実際は……。

* * *

――実際に手に取ってみて、いかがですか?

驚きました。なんで今まで手に取らなかったんだろう……! 「勉強」というよりも、おもしろいストーリーを読んでいる感じです。これなら楽しみながら英語を学べますよね。うちの子どもたちにも勧めたいです(笑)。

色々ポイントはありますが、特にいいなと思ったのは、子どもたちが興味を持って楽しく読めるストーリー展開をしているところですね。言葉を勉強するときには、その言語で展開されるストーリーに自然と没入できることって大事だと思うんです。

* * *

と大絶賛。“楽しさ”こそが、自ら学びたいという意識に繋がるといいます。

葉一さんも驚きの英語学習教材
NHKテキスト「基礎英語」シリーズ

* * *

――「基礎英語」シリーズ、どのような使い方をするのがいいのでしょうか?

現在は小学校5、6年でも英語の授業がありますが、ゲームなどが中心です。なのに、中学校に上がると突然「勉強」になり、「やらされる楽しくないもの」に変わってしまうことも多い。その結果、勉強をしなくなって成果も出ないという悪循環が生まれます。

ですから、たとえば週に一回でも「一緒にラジオを聴いて、やってみようよ」と親御さんが声をかけ、親子で一緒に、楽しく英語学習をする習慣をつけるといいですね。

* * *

「基礎英語」シリーズは学習指導要領の内容に準拠しているため、授業で習ったことをしっかりと復習しつつ、テスト対策もできるような構成となっています。

しかも、講座ではネイティブスピーカーもパーソナリティや番組パートナーを務めているため、正しい発音のもとリスニングとスピーキングを学べます。

だから、読み書きに偏りがちな自宅での英語学習の弱点もクリアできてしまうんです。

* * *

――「基礎英語」シリーズ、習慣化につながること以外にはどのような点がおすすめですか?

わかりやすい例文で文法も学べるので、教材としてすごくバランスがいいですね。しかも、ラジオや音声は無料で聞くことができて、テキストは1冊500円ちょっとでしょう? 1年間続けても6,000円……。安すぎません?

これなら金銭的な理由で塾に通うのが難しい子や自宅で学んでいる子も学びやすいですよね。もちろん、週に数回でも、親子で一緒に15分間ラジオや音声を聞きながらテキストで学習することを習慣化できれば、成果は必ずついてくると思います。レベルごとに豊富なラインアップが用意されているので、力がついてきたらどんどんレベルアップできますね。

* * *

ラインアップ豊富な「基礎英語」シリーズ。『中学生の基礎英語レベル1』の後には『中学生の基礎英語レベル2』があり、その後は『中高生の基礎英語 in English』や『ラジオ英会話』などがあります。

また、小学生から学べる『小学生の基礎英語』や、ビジネスシーンで使える英語を学べる『ラジオビジネス英語』などもあり、子どもから大人まで誰でも気軽に英語を学習できるのがポイントです。

* * *

――あっ、それは『小学生の基礎英語』ですね。ご覧になってみていかがですか?

『小学生の基礎英語』ではメインパーソナリティにサンシャイン池崎さんが抜擢されているんですね。うちの子どもたちも大好きなんですが、テキストの表紙に池崎さんが出ているだけで「お? なんだろう?」とページを開きたくなると思います。

* * *

ちなみに、「基礎英語」というと、“朝早くに起きて聞くラジオ番組”というイメージを持っている方もいるかもしれません。でも、それはひと昔前の話。NHKが提供する「NHKプラス」や「NHKラジオらじる★らじる」、「NHKゴガク」といったサービスなら、ストリーミングや聴き逃し配信で、24時間いつでも番組音声を聴くことができます。

さらに、アプリをダウンロードすればスマホでも聞くことができます。