年に1度のビッグイベント「Year in Sport 2022」が今年も開催されました。

「Year in Sport」は世界で1億人以上のアスリートが参加するスポーツコミュニティ「Strava」が主催しているイベントで、今年は「コネクテッド・フィットネスの可能性とは何か」をテーマにさまざまな報告が行われました。

コロナ禍を経て爆発的に認知度が上がっているというコネクテッド・フィットネス。そこには一体、どんな可能性が秘められているのか。イベントに潜入し、スポーツトレンドの最先端に迫りました!

年に一度の祭典! "Year in Sport"開催

「Year in Sport 2022」に潜入してみた!

Stravaが展開しているのは「スポーツ版のSNS」ともいえるフィットネストラッキングアプリ"Strava"で、世界中のアスリートがコネクテッド・フィットネスのプラットフォームとして利用しています。

「今年は日本でのStravaユーザーもついに100万人を突破しました。世界的には計195カ国から毎週4,000万件ものアクティビティがアップロードされています」

「Year In Sport 2022」の冒頭でこのように語ったのは、Stravaで日本のカントリーマネージャーを務める三島英里さん。

 

↑Strava 日本カントリーマネージャーの三島さん

三島さんは「今年は新たにトレイルラン、グラベルライド、E-マウンテンバイクライドなどをアプリに追加し、ランニングや自転車の分野をより細分化してサポートできるようにしました」と報告。「他にもスケートボードやゴルフ、サッカーなどのアクティビティタイプも新たに加えており、来年もさらなるアクティビティタイプの追加を予定しています」と展望を語りました。

トークセッションで語られたコネクテッド・フィットネスの可能性

 

↑トークセッションの様子

この日のイベントでは「コネクテッド・フィットネス革新」と題したトークセッションも実施されました。アウトドアスポーツカルチャーをテーマにしたポッドキャスト番組「Replicant.fm」のホストであるKentaroさん、バーチャルサイクリングアプリ「Zwift」の日本シニアカントリーマネージャーの福田暢彦さん、「ウルトラトレイル・マウントフジ」など日本屈指のトレイルランニングレースを運営する「株式会社ソトエ」のプロデューサーである千葉達雄さんが登壇し、議論を交わしました。

千葉さんは、「私はStravaのクラブ機能を使って大会ごとのコミュニティ管理に活用しているのですが、中には1週間のランニングで470kmも走る、とんでもないユーザーもいるんです(笑)。でも、このような人の投稿は自分のモチベーションにもなるんですよ」とコネクテッド・フィットネスの効果を説明し、

 

↑「株式会社ソトエ」プロデューサーの千葉さん

さらに、「トレイルランニングは、どうすれば速く走れるようになるのかがまだ解明できていない部分があるので、みんながどのような走り方をしているかという点は本当に興味深いです。バーチャルで情報共有できるのも嬉しいし、トレイルランニングのようなマニアックなスポーツでも多くの仲間と繋がることができる点もコネクテッド・フィットネスの魅力だと思います」と訴えました。

続いて、ランナー間で人気の「走る練習」と刺繍されたキャップなどもプロデュースしているKentaroさんは、「ランニングを始めたときに、StravaのデータをただSNSでシェアするだけではつまらないと思って『#走る練習』というハッシュタグを付けてシェアするようにしたんです。すると、『それはなんだ?』と面白がってくれる人が増えてきて、それがプロダクトやイベントに発展していきました」と明かしました。

 

↑ポッドキャスト番組「Replicant.fm」のホスト、Kentaroさん

そのうえで、「Stravaのおかげで僕の中でも新しいコミュニティが広がり、新しい人とも繋がれたし、新しい遊びを知ることができました。これが自分の周りで起きているコネクテッド・フィットネスによる変化ですね」と確かな実感を語りました。

“今後のコネクテッド・フィットネスに期待したいこと”について、福田さんは「スポーツのコミュニティというと、ひと昔前は掲示板に何か投稿して、それに対するリアクションをもらうのが一般的でした」と振り返ったうえで、

 

↑「Zwift Japan」シニアカントリーマネージャーの福田暢彦さん

「ですが、今のZwift(オンラインで世界中のサイクリストとつながることができるインドアサイクリングアプリ)ユーザーはチャットアプリで喋りながらトレーニングしたり、トレーニング風景をYouTubeで配信したりするなど、コミュニケーションを次のステップへと進めています。これまでは少数のスーパーヒーローが記録を出す様子を見て楽しむ時代だったのが、コネクテッド・フィットネスによってユーザー一人ひとりが主人公になれる時代がくると期待しています」と展望を話しました。

伝説が誕生!? コネクテッド・フィットネスで生まれた驚愕の記録の数々

イベントでは、2022年に躍動した日本のアスリートの表彰式「Strava JAPAN AWARD 2022」も開催されました。

「移動距離」の分野で優れた記録を出したのは矢野紘子さん。自転車とウォーキングを合わせて年間23,046kmという驚きの走行距離を叩き出し、なんと最長で1日16時間超ものバーチャルライドにも挑んだそうです。

 

↑受賞者スピーチを行う矢野紘子さん

「登り」の称号を獲得したのはプロロードレーサーの石橋学さん(Team Ukyo)で、422,000mという総獲得標高を記録。「アクティブ時間」では1,428日間連続でランニングを続けた原智史さんが表彰されました。

 

↑左から:石橋学さん、原智史さん、万場大さん

他にも、1年間で33のレースに出場したランニングコーチでYouTuberのくれいじーかろさんや、24時間以内に8,871mもの標高を走りきった万場大さんなどがアワードを受賞しました。

 

↑「Strava JAPAN AWARD 2022」受賞者のみなさま

Strava担当者にインタビュー! Stravaで運動はどう変わる?

アスリートがバーチャル上で繋がることでモチベーションを高め合うことができるコネクテッド・フィットネス。そのプラットフォームとなっているStravaとは、一体どのようなアプリなのでしょうか。三島さんに詳しい話をお聞きしました!

――改めて、Stravaの歴史を教えていただけますか?

Stravaは2009年に米国で創業したサービスです。創設者はマイケル・ホーヴァスとマーク・ゲイニーのふたりで、もともとハーバード大学のボートクルーでチームメンバーでした。

卒業後、彼らが久しぶりに再会を果たした際、「デジタルロッカールームのようなサービスを作りたい」と盛り上がったそうで、そこからサイクリストやランナー向けのアプリを作り、周囲の人に使ってもらっているうちに利用者が増え、数年後には爆発的な速度で世界中に広まったという経緯があります。

――Stravaを使うとどのようなことができるのでしょうか?

簡単に言うと、Stravaは「SNS機能が付いたトラッキングアプリ」で、主な機能が「SNS」「ワークアウトの自己管理」「マップ」の3つとなっています。

特にマップ機能は人気です。ビッグデータを活用しているため人気コースが見つけやすくなっており、目標距離に応じて適切なコースがオススメされるなど、とても使いやすい機能となっています。マップ機能を利用すれば、知らない土地を走るときも「確実に誰かが通ったコースだ」という安心感が得られます。

――主にどのような方々がStravaを利用しているのでしょうか?

Stravaは世界中に1億人のユーザーがいますが、ツール・ド・フランスに出場しているトッププロから一般の市民アスリート、最近ヨガを始めたというようなビギナーまで、実にさまざまなユーザーがいます。また、サイクリングやランニング以外にも全部で約40種類のスポーツに対応しているので、アクティビティを楽しんでいる方であれば、どなたでもきっと便利に利用していただけると思います。

――今後、どのような方々にStravaを利用していただきたいとお考えでしょうか?

ソロでスポーツを楽しんでいる人や日々のワークアウトの記録を日課としていない人などは、Stravaを利用されていないケースが多いと思います。

日本のアスリートはストイックな傾向にあることが統計からわかっていますが、そういう人たちがコミュニティに参加し、スポーツを通して人と繋がっていけばより一層アクティビティの幅は広がるはずなので、ぜひStravaを利用してほしいですね。

――Stravaのおすすめの利用方法を教えてください。

やはりマップ機能は積極的に利用していただきたいと思います。StravaはGPSでログを取って、その軌跡を記録していくことができます。ユーザーのみなさんがマップ上で軌跡を作っていくことで、それらのデータをツール化できるのですが、その中から生まれたのが「セグメント」という機能です。

自分が走るルートから一定の区間を指定して公開することで、セグメントと呼ばれるページが生成されます。その区間内でどれだけ自分のタイムが早くなったかを自己管理できますし、他のユーザーがそのセグメントでタイムを記録することで、ランキング(リーダーボード)が表示され、オンライン上でタイムを競い合ったりすることもできます。

 

↑3Dで表示されるロードマップ

セグメントのランキングは年代別、男女別などでも見ることができますし、過去90日間に一番走った回数が多かった人には「ローカルレジェンド」というタイトルが贈られます。また、セグメントを使うことで、一人で走っていても知らない人とバーチャル上で繋がっている感覚が得られますし、気になる人がいればフォローして交友を深めるのもいいと思いますよ。

――最後に、まだStravaを利用されていない方にメッセージをお願いします!

「もっと運動を頑張りたい」と思っている方々はたくさんいると思います。ストイックに運動したい方もマイペースにほどよく運動したい人も、ぜひStravaを使って自分のモチベーションポイントを探ってほしいと思います。

SNS機能で応援し合うことで頑張れる人もいると思いますし、自分の成長を管理できてモチベーションが上がる人もいると思います。あるいは、行ったことのない場所を探索したい人もいると思いますし、複数のスポーツをしながら全体的な活動量を把握したい人もいると思います 。いわば、Stravaは「モチベーション生成マシン」。自分の原動力がどこにあるのかを知ってもらって、2023年のアクティブライフをぜひ楽しんでいただきたいです!

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プロアマ問わず、スポーツのスタイルに新しい風を吹かせているコネクテッド・フィットネス。すでに運動を習慣化している人も、これから運動に挑戦しようという人も、Stravaを使って充実したスポーツライフを送ってみてはいかがでしょうか?

   


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