“ヴァンガード”という単語を聞いたことはありますか? 駅の広告やDAIGOさんが出演しているCMで、その名前を目にした人も多いかもしれません。

  • 歴代の『カードファイト!! ヴァンガード』

『カードファイト!! ヴァンガード』はTVアニメやカードゲームなどを中心に展開されているメディアミックスプロジェクト。2021年に記念すべき10周年を迎えました。

長寿タイトルだけに「今から見るのは大変そう……」と思うかもしれませんが心配ご無用。4月から放送が始まったTVアニメ新シリーズ『カードファイト!! ヴァンガード overDress』は、ヴァンガード初心者大歓迎の作品なんです! キャラクターデザイン原案をCLAMP先生が担当するなど、アニメファンの心にグッとくる要素も盛りだくさん。そんな『カードファイト!! ヴァンガード overDress』の注目ポイントをご紹介します。

ルールを知らなくても大丈夫! 『カードファイト!! ヴァンガード』とは?

『カードファイト!! ヴァンガード』は、ブシロードが手がけるトレーディングカードゲームやメディアミックス作品群。カードゲーム『ヴァンガード』が世界的に流行した少し未来の地球を舞台に、熱い戦いや青春、そして世界を救うほどの壮大な物語が描かれます。

現実の世界でも大人気の『ヴァンガード』は、今や40の国や地域で親しまれているタイトル。カードは英語、韓国語、タイ語、イタリア語など何ヵ国語にも翻訳され、国境を越えて愛されています。

難しそうに思える『ヴァンガード』ですが、最低限覚えておきたいイメージは意外とシンプルです。

『ヴァンガード』ではプレイヤーが霊体となり、地球によく似た惑星・クレイへと降り立ちます。しかしこのままでは丸腰同然。すぐに惑星から退去させられてしまいます。

そこでプレイヤーはカードに描かれたユニットに憑依(ライド)し、強力な力をゲット! 相手とパワーを競い合い、先に既定のダメージを与えたプレイヤーが勝利します。

ちなみにヴァンガード(先導者)とは、プレイヤーが憑依したユニットのこと。作中で何度も登場する用語なので覚えておくといいでしょう。

もっと詳しくルールを知りたい方には『カードファイト!! ヴァンガード』第1話「運命の先導者(ヴァンガード)!!」がおすすめ。櫂トシキ(CV:佐藤拓也さん)がイケメンボイスでルール説明をしてくれます。

また、YouTubeのヴァンガードチャンネルでは、『カードファイト!! ヴァンガード overDress』で桃山ダンジを演じる小野友樹さんと、江端トウヤ役の内田雄馬さんが対決! 用語解説もあるので、アニメで興味を持った方はぜひチェックしてみてください。

『カードファイト!! ヴァンガード overDress』のここがすごい!
アニメファン的4つの推しポイント

『ヴァンガード』シリーズのTVアニメは2011年1月からスタート。

先導アイチ(CV:代永翼さん)を主役とした『カードファイト!! ヴァンガード』、続編の『カードファイト!! ヴァンガードG』、伊吹コウジ(CV:宮野真守さん)をなぜか魔法少女が導く『カードファイト!! ヴァンガード外伝 イフ-if-』など歴代作品も豊富です。

10周年記念作品となる『カードファイト!! ヴァンガード overDress』では、スタッフや世界観が一新!これまでとはまた違った『ヴァンガード』が描かれるので、新規勢も入門するチャンスです。

ここではアニメファン目線でとくに推したい4つのポイントをご紹介します。

ポイント1:キャラクターデザイン原案はCLAMP! イケメンや美少女が大集合

『カードファイト!! ヴァンガード overDress』のキービジュアルを見れば歴代作品との違いは明らか。まず等身がぐっと高くなりました。髪型や衣装はアクション映えしそうで、動きまわるキャラクターたちを早く見たくなるはず!

今回キャラクターデザイン原案を手がけたのは『カードキャプターさくら』や『こばと。』などで知られる創作集団・CLAMP。『コードギアス』シリーズのキャラクターデザイン原案なども担当しており、華のある絵柄はアニメファンからも親しまれています。

流麗な線でキャラクターの骨格やかわいさ、かっこよさなどが伝わってくる、CLAMP先生らしいデザイン。長身の男性キャラクターも豊富で、一筋縄ではいかなさそうなイケメンばかりです。

ポイント2:キネマシトラスによる映像美! アクションシーンも注目

パーツの多い華やかなキャラクターは、動かすときの労力が絶大。作画コストを心配しているアニメファンもいるかもしれませんが、そこはご安心ください。

  • キネマシトラスがアニメーション制作を務める『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』

アニメーション制作は『メイドインアビス』や『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』などを手がけたキネマシトラス。装飾の多い衣装や複雑に入り組んだ舞台装置などを描いてきた実績があります。繊細な表情や、空気感にこだわったライティングなども持ち味です。

もちろん、アクションシーンの迫力も折り紙付き。カードファイト中の演出やキャラクターの個性が反映された動きにも注目です!

ポイント3:主演は蒼井翔太さん! 豪華声優陣の演技に期待

アニメファンとして気になるのが声優陣。主役の近導ユウユを演じる蒼井翔太さんをはじめ、小野友樹さん、内田雄馬さんなど豪華声優陣が集まっています。

蒼井さんといえば、男性はもちろん女性も演じられる声色の持ち主。ユウユは少年キャラクターとして紹介されていますが、意外な一面を見せてくれる可能性も捨てきれません。

  • オープニングテーマを担当する「Roselia」

ほかにも進藤あまねさん、伊藤昌弘さん、森嶋秀太さんなど、ブシロード作品でおなじみの若手声優陣も出演! OPをRoselia、EDをArgonavisが担当するなど、『BanG Dream!』や『ARGONAVIS from BanG Dream!』ファンに嬉しい要素も用意されています。

ポイント4:舞台は怪しげな“夜の遊園地”! これまでにない世界観

アウトローなかっこよさが漂う世界観も魅力的。“夜の遊園地・ワンダヒル”を舞台に、ヴァンガードで戦う若者たちの姿が描かれます。

主人公のユウユが暮らしているのは加賀国金澤市(かがのくにかなざわし)。とある理由で家出をし、行き場のなかったユウユは夜の遊園地に招かれます。すでに廃墟となっているその場所は、人さらいや不良のたまり場など、よくない噂が絶えません。お化けが出るともいわれており、ユウユは不安に包まれます。

しかし眩い照明の灯る遊園地に集っていたのは、ヴァンガードを楽しむ「チームブラックアウト」のメンバー。謎の強豪ファイター・江端トウヤ(CV:内田雄馬さん)が、リーダーの桃山ダンジ(CV:小野友樹さん)に勝負を挑んでいました。

街中のカードショップではなく、まるでダークファンタジーに迷い込んだかのような怪しげなフィールド。そんな異色の舞台でくり広げられるカードファイトや人間ドラマに注目です!

メインキャラクター3人を予習!

本作に登場する人物は中学生、高校生、なんでも屋などさまざま。一見接点のなさそうなキャラクターですが、ヴァンガードという共通点でつながっています。TVアニメの予習として、メインキャラクター3人+αを見てみましょう!

近導ユウユ(CV:蒼井翔太さん)

本作の主人公で、中学3年生の少年。オーバーサイズのトップスにぴったりとしたパンツ、編み上げブーツのバランス感がおしゃれです。

スタイリストである姉の“趣味”に付き合ってあげることもあるやさしい性格のユウユ。家族の朝食を作ってあげるなど、料理上手な一面もあります。

他人の心を察する力を持っているユウユですが、だからこそ頼まれると「イヤ」と断れないのが悩み。 第1話では姉に振り回されることや自分の性格が嫌になって家出してしまいます。

その後高校生のメグミに誘われ、夜の遊園地へと赴いたユウユ。ヴァンガード初心者の彼の目には、カードファイトがどう見えるのか。新たな世界の扉を、ユウユと一緒に開けてみてください。

桃山ダンジ(CV:小野友樹さん)

チーム・ブラックアウトのリーダー。 公式戦19連勝を誇る伝説のファイター。

「アニキ」と呼ばれることもある、存在感の大きい人物。太めの眉や特徴的な前髪なども意志の強さを感じさせます。第1話ではチャラ男(CV:興津和幸さん)から美少女を颯爽と救うシーンもあります。

しかしヴァンガードファイトが始まると手加減なし。攻撃されても一歩も引かず、より熱い戦いを求めて正面から迎え撃ちます。強豪ファイター・江端トウヤとの関係性も気になるところ。2人のカードファイトから生み出されるイメージ映像にも注目です。

大倉メグミ(CV:進藤あまねさん)

キャスケット、ゴーグル、短ランなど、整備士を思わせる衣装がかわいい。。美少年にも見えますが女の子です。ダンジにあこがれを抱いており、「アニキ」と呼んで慕っているとか。

しかし第1話の初登場シーンでは髪型が異なり、かなり印象の違うメグミ。それでも芯の強さは健在で、困っているユウユに手を差し伸べます。

アニキに昔助けてもらったことがある、と嬉しそうに語るシーンも。メグミとアニキの間に何があったのか、彼女はなぜ夜の遊園地に通うようになったのか。今後の展開に期待が高まります!

謎の美少女

TVアニメ放送前に公開されたPVの28秒付近や、30秒付近に登場する茶髪の美少女、気になりませんか……? 黒いカチューシャ、2本のアホ毛、お人形のようなかわいらしい衣装など、随所にCLAMP先生のデザインセンスが光るキャラクターです。

美少女の正体は、アニメ第1話を見れば納得がいくはず。PVで意外と出番の少なかった、あの人物が関係しています!

第1話をレビュー! 物語の注目ポイントは?

4月3日より放送がスタートした『カードファイト!! ヴァンガード overDress』。第1話から、物語の注目ポイントをご紹介します。

主人公の出番はたったの1分?

一般的な第1話といえば作品の自己紹介的な意味合いが強く、主人公の登場シーンも自ずと多くなるもの。 しかし本作でユウユがユウユとして登場するのは1分未満です。OP映像と併せても、見知った姿ではほとんど出てきません。

しかし物語はきちんと主人公の目線で進行するから不思議。カギを握っているのは、PVにも登場したあの美少女です。

昼と夜の顔

高校生、警察官など、昼間はさまざまな肩書を持っているキャラクターたち。しかし夜の遊園地に集うときは、誰もがヴァンガードファイターです。

第1話でも、制服姿だったメグミが“戦闘服”に着替えて遊園地へと向かうシーンが。髪型や服装で表現しているのは「本当になりたい自分の姿」なのかもしれません。大人になればなるほど、メグミたちのように顔を使い分けたい気持ちに共感できるはず。

一方ダンジは昼でも夜でも同じ姿。理想の姿ではなく、常に同じ自分を貫いている生きざまにあこがれます。カードファイトでは、小細工なしの真っ向勝負で相手を迎え撃つダンジ。第1話を見たあとは誰もがダンジを「アニキ」と呼びたくなるはずです!

「かっこいい!」があふれるカードファイト

第1話のラストでは、何の説明もなくいきなりヴァンガードファイトがスタート。スタイリッシュな挿入歌、炎が燃え盛るスタジアム、大爆発などが次々と押し寄せてきて、「ルールが分からない!」と思う間もなく戦いに引き込まれていきます。あまりの迫力に一瞬最終回かと思ったほど。

このとき視聴者が追体験しているのは、ヴァンガードに初めて出会ったユウユの気持ち。理屈はよく分からなくても、目の前にかっこいい世界が広がっている。カードファイトなのにダメージを受ければ自分が傷を負ったと錯覚するほどにのめり込んでしまう。そんな日常では味わえない感動を体験することができるのです。

最初は心細かった夜の遊園地も、最後には希望にあふれた夢の舞台に。カードファイトの前後で印象が大きく変わるはずです。

指の作画が美しい!

カードに触れる指の描写も、おすすめしたいポイント。ダンジやトウヤがカードに添える指先はしなやかで、それでも闘志が伝わってくる絶妙な作画です。

ときには顔ではなく指で表情を語ることもあり、指は口ほどに物を言う本作。キャラクターごとに異なる指の動きにも注目してみてください。

新たなヴァンガードの扉が開く

『カードファイト!! ヴァンガード overDress』はテレビ愛知・テレビ東京系ほかにて放送中。初めてヴァンガードに触れるユウユのように、シリーズ初見でも問題ありません!

カードゲームがテーマのアニメは子ども向けのイメージがあるかもしれませんが、そこには熱いドラマや友情などが潜んでいます。キャラクターの年齢や性別も関係なく、作中では誰もがカードファイトを楽しむ1人の人間。みなさんも現実世界から作中へと霊体を憑依(ライド)させて、ぜひ楽しんでみてください!

公式HPはこちら

©VANGUARD overDress Character Design ©2021 CLAMP・ST

[PR]提供:ブシロード