人生において大きな転機となる、子どもの誕生。育児休暇からの復職など、初めてなことばかりの毎日に不安を抱くお父さん・お母さんも少なくないでしょう。マイナビニュースでは、そんな皆さんからのお悩みをアンケートで募集しています。今回は、多くの夫婦や企業に対して子育てや産休・育休にまつわるセミナーを実施する、woderLife LLP代表・林田香織さんにアドバイスをいただきました。

今回のお悩み相談

「育休前にしっかりと仕事を引き継げるのか不安」(39歳/男性/よしさん)

育休は、突然やってくる介護や病気による休業と違い、計画的な準備が可能です。ただ、妊娠期の途中でも、体調によっては早めに入院という可能性もあります。妊娠がわかった時点で準備を開始し、公表した時点では、どのように引き継いでいくかのイメージを持っておきましょう。

引き継ぎの際に重要なのは、仕事の整理です。担当している仕事を一覧にし、優先順位をしっかりつけてから引き継ぎをスタートしましょう。優先順位をつける際には、まずはその業務の重要度、複雑さ、普段から関わっている人数等を基準にすると良いでしょう。

重要度が高い、複雑な業務の場合、またその業務に関わっているのが自分と上司のみである場合は、早い段階で引き継ぎを始めましょう。普段から数名で担当している業務や、優先度が低い作業的な業務の場合は、マニュアルを作成し対応することも可能です。その際、必要な資料やデータはきちんと共有フォルダに整理し、誰でもわかる状況にしておくことが重要です。

また、引き継いだ人が資料やデータを探すことに時間を費やさなくても良いように、フォルダを開けただけでどの資料を見れば良いかわかるようにファイル名やフォルダ名もわかりやすくしておくなどの配慮も必要です。「見ればわかる」という状態にしておけば、すべての引き継ぎが間に合わなかった場合でも、育休に入った後に数回の電話のやりとりを行う程度で済むのではないでしょうか。

林田香織
woderLife LLP 代表 / NPO法人ファザーリング・ジャパン 理事 自治体、企業において、両立支援セミナー、育休前・復帰前セミナー、配偶者向けセミナー、夫婦向けコミュニケーションセミナーなどの講師を務める。また、「イクボスセミナー」にて管理職に子育て社員の現状と声を伝えるなど、企業の両立支援のコンサルティングにも携わる。

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