ビジネスパーソンにとって身につけておきたいスキル。そう聞くと、英会話や資料作成に役立つPCスキルなどを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、実はそれらのスキルと同じくらい、いやそれ以上に身につけておくと便利なスキルが、クリエイティブスキルです。

クリエイティブスキルというと、デザイナーなどの専門職において必要とされる印象を持つかもしれません。しかし、実際にはクリエイティブスキルは応用の幅が広く、あらゆる職種において仕事のレベルを高めてくれる重要なスキルなのです。

今回はクリエイティブスキルを日々の仕事に活かしているという、マイナビニュースの制作ディレクター Eさんに「仕事でクリエイティブスキルが活きる場面」についてお話を伺いました。

"趣味で使える"から"仕事で役立つ"スキルに

――まずはEさんの経歴と現在の業務について教えてください。

E:マイナビに新卒で入社し、今年で9年目になります。最初は広告営業に配属となり、マイナビニュースを担当していました。その後、広告商品の企画・立案などを行う営業推進部を経て、制作部に異動し現在に至ります。実際に制作を行うデザイナーさんなどへクライアントの意向を伝えるなど、主にディレクション業務が中心です。

――広告制作の仕事には以前から興味があったのでしょうか?

E:はい。実は学生時代から広告業界には興味を持っていて、マイナビでもいずれ広告、とくにクリエイティブの仕事がしたいと考えていました。そこで学生時代には趣味でやっていた写真・動画の編集を仕事に活かせるスキルとして使えないかと、簡単な作業を自分でやることからスタートしました。たとえば、バナー広告のちょっとしたテキスト修正であればデザイナーさんに戻すことなく、自分で修正するといった具合です。

クリエイティブスキルは、人に喜んでもらえるスキル

――現在、業務のなかでクリエイティブスキルはどのように活きていますか?

E:まず、スキルを身につけたことで、企画書や資料作成のレベルが大きく向上したと思います。仮にコンペで競合と同じような企画を提案したとしても、企画書のデザインがきれいで、わかりやすくまとまっていると選んでいただける可能性が高くなると思うんです。他社と競合してプレゼンを行う場合、そのプレゼン力、つまりコミュニケーションスキルが重視されるのは当然です。でも、企画に込めた思いを言葉だけでうまく伝えられないことだってありますよね。肝心なのは提案する企画がクライアントにとってメリットがあるものだと伝わることです。そのために企画書をわかりやすくデザインすることにはこだわりを持っています。

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  • Eさんが作成した企画書(抜粋)

たとえば、配色やフォントの選択ひとつでも受ける印象は大きく変わります。同じ漢字をゴシック体と明朝体で見比べてみてください。ぜんぜん印象が違います。美しさや繊細さを表現するなら明朝体を選び、逆にインパクトを出したいなら太いゴシック系のフォントを選ぶといったように、適切なデザインを選ぶことでクライアントに自分の思いを伝えやすくすることを心掛けています。

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    チームのメンバーにフォントによる見映えの違いを説明した資料

――制作ディレクターとしての業務のなかでクリエイティブスキルが活きる場面はありますか?

E:制作ディレクターとしての業務にもクリエイティブスキルは役立ちます。私自身はデザイナーではないので本格的にデザインを作ることはありませんが、デザイナーさんやイラストレーターさんなど外部のクリエイターの方とやりとりをする機会は非常に多いです。その際、クリエイティブの知識を持っていると、クリエイターさんのおっしゃる内容が直感的に理解できるので、スムーズに案件を進行しやすくなります。

また、たとえばクライアントから「ここをこういう風に修正できますか?」と聞かれたとき、自分自身にクリエイティブスキルがなければ「持ち帰ってクリエイターさんに確認します」としか言えません。しかし、クリエイティブの知識があれば、少なくとも「お客様のご要望が可能かどうか」はその場でお答えできます。

――実際に広告を制作するのは専門のクリエイターとのことですが、Eさん自身がクリエイティブスキルを活かして実作業することはないのでしょうか?

E:先ほどのバナー広告がまさにですが、スケジュールがタイトでデザイナーさんが手を動かせないときなどは、私自身が簡易的な修正を行うことも多いです。なので、あらかじめそれを見越して、デザイナーさんからアウトライン化する前のデータをいただいておくようにしています。

あと広告のなかで漫画を使うこともあるのですが、吹き出しのテキストだけを修正するなんてときは私が対応したりもします。

――プライベートでもクリエイティブスキルが役立つことはありますか?

E:ありますよ。実家が小さな旅館を経営しているのですが、公式サイトをリニューアルするのに私がサイトデザインやロゴを制作しました。ほかにも結婚式の招待状を作ったり、旅行の写真を編集したり、動画を制作したりするのにもクリエイティブスキルが役立っていると感じます。仕事でもプライベートでも、きれいにデザインしてあげると人に喜んでもらえるんです。

――クリエイティブソフトは何を使用されていますか?

E:主にアドビのPhotoshopとIllustratorを使用しています。たまに動画の編集をするときはPremiere ProとAfter Effectsも使います。

"ちょっとだけ"でも多くのメリットを得られる

――これからクリエイティブスキルを身につけていきたい人にアドバイスをお願いします。

E:今はさまざまなクリエイティブソフトがありますが、やはりアドビ製品をおすすめします。業界のスタンダードですし、どれをとってもデザインやクリエイティブの世界ではもはやインフラともいえるツールです。アドビ製品が使えれば、ほぼ全てのデザイン関係者と共通言語で会話できますし、自分自身が使う場合も、ネット上にハウツーやチュートリアルコンテンツががたくさん上がっているので困ったときも安心です。

アドビ製品というとプロが使うイメージがあって「自分には難しくて扱えないんじゃないか?」と思われがちですが、実はそんなことありません。たしかにプロも業務に使うソフトですが、初心者でも問題なく使えます。私自身、最初は趣味の延長線上でできる作業から始めましたし。使える機能が増えるほど高度な作業もできるようにはなりますが、ちょっとだけ使うこともできる、この幅の広さもアドビ製品の魅力だと思っています。プロのデザイナーだって必ずしも100%機能を使いこなしているわけではないですからね。

私のように、デザイナーでなくてもアドビ製品を使えるようになっておくと、たくさんのメリットがあります。ぜひ気軽にトライしてほしいですね


身につけたクリエイティブスキルが仕事のあらゆる場面に役立っているというEさん。紹介してくれた企画書のように、顧客や同僚から求められるものにクリエイティブな発想やスキルが必要となるシーンは皆さんの仕事のなかにもきっとあるはずです。

ビジネスパーソンとして一歩先へ進むためにも、クリエイティブスキルを磨いてみてはいかがでしょうか。

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