「高齢化社会」とはよく聞きますが、2025年には国民の4人に1人が75歳以上の後期高齢者になるという、いわゆる「2025年問題」がすぐそこに迫っているのはご存知でしょうか? 親や親戚にはいつまでも長生きしてほしいですが、後期高齢者にもなれば、何かしら介護が必要な場面が増えてくるもの。自分の家族が要介護になった場合、仕事と介護の両立に悩むというビジネスパーソンも多いと思います。

そこで、マイナビニュースではアンケート会員520人に調査を実施。差し迫る介護に対し、どのような準備をすべきなのか、一緒に考えていきましょう。

6割が「介護の必要性がある」と回答
いつ・どんな場面で感じた? 520人に調査

まず、「最近親戚や家族に対し、介護の必要性がある、もしくは今後介護をする可能性があると感じたことはありますか? 」と質問をしたところ、6割が「ある」と回答。介護経験がまだない人も、介護を身近な問題として感じていることが分かります。

  • 「最近親族やご家族に対し、介護の必要性がある、もしくは今後介護をする可能性があると感じたことはありますか? 」(n=520)

またどのような場面で介護の必要性を感じたのか詳しく聞いてみたところ、以下のような回答が挙がりました。

介護の必要性はいつ、どんな場面で感じましたか? (自由回答)
「玄関の段差を登りにくそうにしていた時」(50歳男性 熊本県)
「フラついたり、ケガが増え始めた時」 (42歳男性 広島県)
「忘れっぽくなったことが気にかかる。転倒が増えてきた」 (44歳女性 福岡県)
「ソファから立ち上がる時によろけたり、お風呂で椅子から立ち上がれないと聞いた時」(49歳女性 滋賀県)
「母親は足が悪いため、階段や段差が危険」(46歳男性 福岡県)
「トイレに行きたい時に、自分で行くことができずに、サポートが必要になる時」(39歳男性 福岡県)

65歳以上の約8割が「身体の不調」訴え

いつ、どんな場面で介護が必要があると感じたか聞いてみたところ、ふらつきや転倒など足腰に関する意見が目立ちました。実は、こうした要介護までいかないけれど、心身が衰えた状態のことを、医療介護業界では「フレイル(要介護予備軍)」と呼んでいます。高齢者の多くは、このフレイルの時期を経て介護が必要な状態になると考えられています。

  • 2019年65歳以上の高齢者における要介護者の割合 / 出典:『介護保険事業状況報告(月報)』2019,厚生労働省

厚生労働省が2019年に発表した要介護者の割合では、65歳以上の高齢者のうち、要介護者の割合は約2割。一見多くない印象を受けるかもしれませんが、高齢者の約半数は身体の不調を訴えていることが他の調査でも分かっています。そのため、フレイルの状態であれば“介護が必要にならないように”、既に介護が必要な状態であれば、より“介護度が重度化しないように”対策する必要があります。

今できることを、できるままにするために

厚生労働省は、フレイルにならないためのポイントとして、「社会参加」「栄養」「身体活動」の3つを推奨しています。趣味やボランティアなどを通して「社会に参加」し、毎日「栄養」バランスを考えた食事をとること。そして、寝たきり、座りっきりにならないよう、日常生活に運動を取り入れることが大切です。また、これは軽度の介護が必要な人にも同様のことが言えます。

アンケートでも多く挙がった「物忘れ」や「何かにつかまらないと、立ち上がりにくい」などの症状はフレイルの状態や、すでに軽度の介護が必要な状態である可能性もあります。早期に身体の状況を把握し、活動的な生活ができる環境を整えることが重要です。

「あきらかに介護が必要! 」になる前に環境整備を

では、実際に介護の必要性を感じている人はどれくらいいるのでしょうか。

マイナビニュース会員に「どれくらいの年齢から介護が必要だと思いますか? 」と質問もしてみると、目立ったのは「80歳以上」「70~79歳」という回答。アンケートの結果からも分かるように、「介護の必要性は感じているものの、まだ先のことだ」と感じている人は少なくありません。

  • 「どれくらいの年齢から介護が必要だと思いますか? 」 (n=520)

しかし、本当は「手すりなどの介護用品があるとよい状態」になっている人がそのまま生活を続け、転倒してから一気に重い介護度になることもあるそう。まだ先だと思っているうちに、状況が一変するなんてことも大いにあります。

そんなときにおすすめしたいのが「手すりの導入」といった環境の整備。要介護になる前、あるいは要介護でも早期のうちから行うことで、重い介護度につながるような転倒のリスクを抑えられます。最近は、工事不要で使用できる「手すり」も登場しているので、気軽に導入できそうです。


「手すりを設置(50代男性 東京都)」
「手すりを導入しています、あとバリアフリーになっています(37歳男性 静岡県)」
「バリアフリー設備の導入はもとより、デイサービス等のサポートを委託しています(39歳男性 宮城県)」
「手すりを設置し、杖を買った(47歳女性 石川県)」
※上記以外の回答でも、介護サービスを利用、手すりの設置、段差の解消という意見が多く挙がりました

現在親族や家族の介護をしている、もしくは過去に介護をしていたという人に、負担の軽減方法を聞くと、多くの人が「手すり」と回答しました。要介護者の日常のあらゆる動作のサポートにも役立つと言えるでしょう。

工事不要なものも! 手軽に取り入れられる手すり

導入のしやすさという点でおすすめしたいのは、工事不要で設置可能な置き型の手すり。そこで今回は前述のアンケートで多く挙がった、「介護が必要だと感じた場面」に合わせてパナソニックの製品をご紹介します。

●玄関の中から外までサポート 歩行サポート手すり「スムーディ」

凸凹が少ない手すり部分により、つかみやすく安定した歩行を可能にする「スムーディ」。スペースが限られる玄関先の階段などに設置できるため、前述のアンケートでも頻出した「階段や段差が危険」「階段の上り下りが辛そう」などの不安も解消できます。

さらに廊下などにも設置できる「スムーディ 屋内用」(10月26日発売予定)も併用すれば、玄関先から居室に戻る際の動作もスムーズに。部屋の外から中に入る動作の負担が軽減できるため、積極的な外出を後押ししてくれます。

●水廻りに使用できる自在手すり「ツインディ 水廻り用」(12月7日発売予定)

濡れて滑りやすい水廻りに最適なのが、自在手すり「ツインディ 水廻り用」。濡れた手でも握りやすい太さ・素材になっています。また、手すり部分はそれぞれ水平方向に角度調整ができるため、利用する人の身体状況や設置場所に合わせて力を入れやすい形状に調整できるのが特徴です。

●ソファ、ベッドの起き上がりなど、マルチに使えるすっきり手すり「クリンディ」

  • 寝室や居間での使用がおすすめの「すっきり手すり クリンディ」。起き上がりや立ち上がれもスムーズに ※玄関や脱衣所での使用も可

こちらも設置工事が不要の手すり。繋ぎ目がなく、幅25cmと圧迫感がないサイズです。寝室や個室などのほか、洗濯機の前、キッチンなどさまざまな場所に設置しやすく、日常動作をサポートします。折りたためば小脇に抱えられるサイズのため、移動が多くても運びやすいです。

次は設置工事が必要なタイプです。

●洋式トイレ用スライド手すり(ステンレス)

  • スライドするので、便座への移乗・排泄がしやすくなる「洋式トイレ用スライド手すり(ステンレス)」

手すりの脚部が前に出ていないため、便座へスムーズに近づける点が特徴。ひじかけ部分が後ろにスライドするため、座面に座る際に身体をぶつけず、車椅子からの移乗時でも安心です。本体の奥行は45cmで狭い扉口からも搬入しやすくなっています。事前組み立てが不要のため、簡単に設置できる点も魅力です。

  • さまざまなタイプがあるため、設置場所や身体状況に合わせて最適な手すりが選べる

詳細はこちらをクリック

すべてレンタル可能! 介護保険制度による保証制度

要介護あるいは要支援認定を受けている人であれば、これら「手すり」は介護保険制度を利用してレンタルを受けることができます。所得にもよりますが、自己負担額は約10~30%。購入する際にも年に1回補助が受けられます。

  • 介護保険制度を利用する流れ

先々のことだと思い込んでいても、いつ必要になるか分からない介護。介護が必要になってからではなく、介護状態になる前の予防として手すりの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

[PR]提供:パナソニックエイジフリー