「大人のための変身ベルト」をコンセプトに開発されたバンダイの「COMPLETE SELECTION MODIFICATION (CSM)」の第27弾は、2004年に放送された『仮面ライダー剣(ブレイド)』で仮面ライダーギャレン/橘朔也が使用した変身ベルト「ギャレンバックル」に決まった。「CSMギャレンバックル&ラウズアブゾーバー&ギャレンラウザー」(48,400円/税込/送料・手数料別)として、3月3日11時よりプレミアムバンダイで予約受付がスタートする。

2019年に仮面ライダーブレイドの変身ベルト「CSMブレイバックル」が発売され、これが大好評を博したため「次はぜひギャレンの変身ベルトを!」の声がさらに高まったという。「CSMギャレンバックル」には、仮面ライダーギャレン/橘朔也が劇中で話した印象的なセリフやBGM、効果音が収録される上に、ベルトと付属のプロジェクターがワイヤレス通信することによって、巨大な"オリハルコンエレメント"が投影される機能も搭載。そしてギャレンの専用銃である「ギャレンラウザー」は放送当時のDX玩具と比べても格段に進化し、大人のファンに確かな満足度を与える商品となっている。

ここでは「CSMギャレンバックル」発売を記念し、『仮面ライダー剣』仮面ライダーギャレン/橘朔也を演じた天野浩成にインタビューを行い、16年ぶりに大人向け商品となって甦った「CSMギャレンバックル」について訊いた。

――「CSM」シリーズでは2019年に『仮面ライダー剣』のブレイバックルが商品化されて大評判となりました。今回はこの好評を受ける形で、仮面ライダーギャレン/橘朔也の変身ベルト「ギャレンバックル」がCSMとして出ることになりました。これについての率直なご感想をお願いします。

当時は子どもたちのことを第一に考えて商品を作っていたのが、16年の歳月を経て今度は大人に向けた商品になったんですね。昔のDX版も良く出来ていましたが、今回の「CSMギャレンバックル」は色や大きさが撮影用の小道具そっくりで、手に持ったときの感覚が違います。ギャレンラウザーもDXは明るい赤でしたが、CSMでは渋いメタリックレッドで作られているんですね。カッコイイです。

――「CSMギャレンバックル」には、天野さんによる印象的な「橘朔也のセリフ」が多数収録されていると伺いました。放送当時からもう16年が過ぎている中、当時のセリフを“再現”したときの難しさ、面白さなどを教えてください。

まず初めに、橘のセリフをエピソードの順番にまとめてくださった台本をいただいたんですが、それを読むだけで鮮明に「あっ、『剣』ってこういう物語だったな」というのを思い返すことができたんです。書いてあるのは僕(橘)サイドのセリフばかりですけど、台本を読むうちに「こういうシーン撮った!」って思い出してきて、難しさもなく、ただひたすら楽しくて、あのころの1年間を思い出す収録でした。

放送が終了してからこれまでにも、仮面ライダーのゲームでギャレンとして声を入れさせていただいたことがありましたが、そのときはただ与えられた台本に沿って、その時の自分が言いやすい抑揚や尺で収録していたんです。しかし今回はテレビの声に近づけるため、まずテレビの音声を事前に聞き、当時言った僕のセリフを聴き込んで、ほぼ同じタイミング、同じ速さにするようにしっかり覚えて収録に臨みました。とにかく当時と同じ感覚で聴いてもらえるように意識したので、出来栄えには自信があります。ただその分、番組と同じしゃべり方ですから、少しお聞きしづらい部分があるかもしれません。そこまでも含めての再現だと思ってください(笑)。

――収録音声にはセリフだけではなく、激しい「叫び声」も入っているんですね。

叫び声はけっこう多くありました。「はっ! ハァーッ! ふん! てやあっ!」とか数種類叫ぶ必要があったので、セリフ収録を全部終えてから、最後に録りました。最初に叫び声から入ってしまうとノドが痛くなって、セリフに支障をきたすからなんです。

――収録されたセリフの中で、特にお気に入りのものがあれば教えてください。

第3話で橘が発した「俺の体はボロボロだ!」というセリフですね。テレビでは、自分が思っていた以上に早口でしゃべっていて、それに合わせて収録し、一回はOKが出ていたんです。でも、自分で納得がいかなくて、時間があったらもう一回録りたいと思っていました。最終的にセリフを全部収録し、叫び声も入れることができたので、もう一度「俺の体はボロボロだ!」を収録し直したんです。8回くらいテイクを重ねて、いちばん番組に近い言い方のものを選んでもらっています。だから、何を言っているのかわからない(笑)。

――天野さんはCSMギャレンバックルがお手元に届いたとき、どのように楽しもうと思いますか?

昨年、CSMブレイバックルが発売されたとき、椿(隆之:仮面ライダーブレイド/剣崎一真役)から自慢されたんですよ(笑)。そのとき僕は「なんだよそれ、いいなあ主役は……」なんて、正直うらやましかったんです。それだけに、今度「CSMギャレンバックル」が出るというのはうれしい限りです。ファンのみなさんがギャレンバックルで遊ぶときは、ぜひブレイバックルも用意していただいて、剣崎と橘のセリフを交互に再生して「会話」を再現してもらったら面白いかなと。椿はCSMブレイバックルをガラスケースに入れて飾っているらしいんです。僕がギャレンバックルやギャレンラウザーを頂いたときはどうしようか、飾り方を考えてみようと思っています。

「COMPLETE SELECTION MODIFICATION」は、「変身ベルト」に代表される「なりきり」アイテムを、バンダイの最新技術・造形手法を用いて再構築した、「大人の為」の「なりきり」玩具。既存商品を“MODIFY”することを基本コンセプトとし、外観・音声・発光ギミック等、商品を構成するすべての要素を見直し・生かすことで、当時では再現できなかった遊びを実現。圧倒的なクオリティーで展開するシリーズである。

「CSMギャレンバックル」は、バックルにラウズカードを挿入し、左腰のベルト帯をバックルに取り付けることで「ベルト帯出現音」が発動。バックルの右腰側にベルト帯を装着すると「変身待機音」が発動し、レバーを引くことにより「変身音」が発動する。このときギャレンバックルと付属のプロジェクターがワイヤレス通信し、劇中同様、巨大な光のゲート「オリハルコンエレメント」が投影され、臨場感の高い変身遊びが楽しめる。

また台詞再生機能を搭載しており、「ギャレンバックル」の天面ボタンを押すことで、橘朔也の名セリフが再生される。底面にはBGMボタンが配置され、複数のBGMを再生することができる。

「ラウズアブゾーバー」は、劇中プロップを参考にディテールを再構築し、新規金型により造形。プレートの差し替えにより、ジャックフォームに変身することが可能となっている。さらにプレート未挿入での変身アクションにより、劇中のジャックフォーム変身シークエンスを再現することができる。

そして劇中プロップを参考にディテールを再構築した「ギャレンラウザー」は、放送当時の玩具から大型化。付属するラウズカードをスキャンすることで発動する音声は、劇中演出を再現している。また新設した効果音ボタンを操作すると、「カードを投げる音」や「アンデッドの封印音」などが発動。さらにセリフモードをONにすることで、橘朔也の音声を鳴らしながら攻撃・必殺技音声を発動することが可能となっている。

さらに付属する「ラウズカード」は、ギャレンが使用するカードを中心に、全31枚を収録。バーコードが印刷されているものを「ギャレンラウザー」でスキャンすることで、固有の音声が発動し、セグに数値が表示される。

(C)石森プロ・東映

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